誰かが倒れたら自然と人が駆け寄る。山の中で携帯が通じないこともあるし、雨も降る。トイレも混む。ちなみに3日目のトイレはめちゃめちゃ汚い。昨日雨が降ったから今日のトイレが怖い。ヤマタツのような伝説級アクトが始まれば、当然人で溢れる。だけど、その混雑の中にいても、誰もイライラを表に出さない。内心ではイライラしていただろう。でも、それを他人にぶつけない。“互いをケアし合う”から、この場が成り立っているのだと思った。

補完し合い、思いやること、その積み重ねの上にフジロックはある。今年、出店側でフジロックに来ている友人の話を聞いてより強く実感した。お客さんも、アーティストも、スタッフも、誰1人欠けては成り立たないのがフジロックだと思う。