フジロッカーズだからできる地に足の着いた関心の持ち方
アバロンフィールドでは2005年よりスタートした天ぷら油のリサイクルによるバイオディーゼル発電をはじめ、環境に関する各種の取り組みを積極的に取り入れて来た歴史があります。
フジロック2日目のアバロンステージは、1975年より脱原発の活動を継続している原子力資料情報室、2000年のNGOヴィレッジ参加をきっかけにアバロンフィールドの活動を支えてきる自然エネルギー推進市民フォーラム、そして今年の4月より東京を中心に電力についてのパレードを主催しているエネルギーシフトパレードからそれぞれ代表の方を招き、今後のエネルギーのありかたについていろいろなお話をうかがう形でスタートしました。
自然エネルギー推進市民フォーラムについてはフジロッカーズエクスプレスでもたびたびご紹介してきました。太陽光で目玉焼きを焼いたりするあのブースです。原子力資料情報室やエネルギーシフトパレードはネットやマスコミでも話題になっているので、名前を聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
トークのなかでも印象的だったのはガイガーカウンター(正確には、今回使用したのは液体シンチレーションカウンタ)の実演。噂に聞いたガイガーカウンタですが実物を見る機会はなかなかないですよね。フジロック期間内はアバロンフィールドのブースにて郡山をはじめとした各地の土の放射線量測定を体験できるとのことなので、関心のある人はぜひ!
電気は大手電力会社から買うより他ないと考えがちですが、実は多様な選択肢があるということ。そして、エネルギー=電気と考えがちですが「熱をまかなう」と考えれば必ずしも電気にこだわる必要はないこと。フジロックで当たり前のように接して来たこれらの情報が、こんなに重いものになるとは思ってもいませんでした。
震災をきっかけに、私たちは電気やエネルギーの問題をいよいよ無視できなくなりました。フィールドオブへブン、アバロンフィールド、苗場食堂などの電力はバイオディーゼルでまかなわれていて、フジロックの一部はクリーンエネルギーで維持されているという事実をしっかり思い出すことから、まずははじめていきましょう。そして、エネルギーに対してフジロッカーズだからできる地に足の着いた関心の持ち方を実行して行ければと思います。
大将に突撃インタビュー!~今、どうしても聞いておきたいこと~
http://fujirockers.org/11/?p=1088
*反核・脱原発イベントアトミック・カフェ・フェスティバルについて、先月フジロッカーズオルグでおこなったインタビューです。
原子力資料情報室
http://cnic.jp
自然エネルギー推進市民フォーラム
http://www.repp.jp
エネルギーシフトパレード
http://www.enepare.org
文:永田夏来
写真:直田亨 (Supported by Nikon)