【アトミック・カフェ】加藤登紀子

Gypsy Avalon | 2011/07/30 20:37 UP
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NO! NO! NO! NUKE!

開演前にジプシー・アバロンに向かうと、本当に坂の上の方までぎっしりと人で埋め尽くされていた。普段のこのステージではなかなか見れない人の入り様だった。アトミック・カフェ・フェスティバル2日目は加藤登紀子の登場。このイベントは1984年から4年続いた反核イベントで、今回の震災で発生した福島の原発事故を受けて復活したものだ。加藤登紀子は当時の出演者であり、その運営に関わっていたのが、我らが大将、日高氏である。

「歌は明日聞きに来てくれればいい」と言い、反核・反原発を訴えるアトミック・カフェ・フェスティバルという流れが1980年代の経済成長の波に流され、どのように潰されていったのか、なぜ人々に脅威をもたらす原発が許されるのかを訴えていた。

オリジナル「影のジプシー」を「原発ジプシー」とタイトルを変え1997年に発売したものの、わずか1ヶ月後に放送禁止になったという貴重な歌を鍵盤とボーカルのみのシンプルな演奏で切々と歌い上げた。「NO! NO! NO! NUKE!」とコールを仰ぐ歌の後、福島県で現在子どもたちの精神的なケアの活動をする滝田はるなが登場し、福島の子どもたちが抱えているストレスの現状、今後起こりうる差別への危惧など様々な問題を訴えていた。

最後は土の力強さを歌った「She is the face」(大地の種たち)を披露。「長靴っていいわよね、強くなった気がするの」とお茶目な一面を見せてくれた登紀子さん。「続きは明日ね」ということで、3日目16時40分からオレンジコートでの演奏も見逃せない。


文:千葉原宏美
写真:花房浩一
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