森の豊かさと多様性について考えてみよう
フジロックでは、みなさんおなじみのごみゼロナビゲーション、バイオディーゼル燃料や太陽光等のクリーン・エネルギーを使用したニューパワーギア、地球温暖化の原因とされるCO2の削減を目指すカーボンオフセットなど、イベントで派生する環境負荷を軽減するための対策を継続的に行っています。
このような環境への取り組みに新しく加わったのが「フジロックの森プロジェクト」です。
フジロック最終日のアバロンフィールドでは、フジロックの森プロジェクトの紹介を兼ねて、里山保全再生ネットワーク、苧麻倶楽部、A SEED JAPAN 水源 WATCH!プロジェクト/市民水フォーラム、パンジアシードより代表の方をお招きしてのトークが行われました。
下記のリンクはもちろん、NGOヴィレッジでは実際に活動に触れることができるのでぜひ!
ホワイトの橋からオレンジまで、そしてホワイトからグリーンまでを結ぶボードウォークは、フジロック期間外にボランティアによって整備されていることは、フジロッカーズオルグでもたびたび紹介してきました。このボードウォーク、年々進化しているって知っていますか? 残念ながらお客さんの導線からは見られないのですが、今年はグリーンのアーティストエリアまでもボードウォークは延長されています。そのボードウォークの整備や延長だけでなく、ボードウォークを通じて森に親しむことをめざした活動や間伐材を活用して紙をつくる活動などが「フジロックの森プロジェクト」には組み込まれています。
フジロックと他のフェスとの違いのひとつに、社会的活動を積極的に紹介する場を設けていることがあるのではないでしょうか。音楽を楽しみに来ているのに、重い話題はちょっとつらいよ…と感じる人もいるかもしれませんが、社会に文句を言ったり差別などの問題を伝えることって、ロックやブルースの原点だったりもするんですよね。グリーンステージのアピールタイムやNGOヴィレッジの開設は、そういうマインドの形のひとつなのかなと思います。
本当に社会を変えて行こうという姿勢、みんなで支えて行きたいですね。
フジロックの森プロジェクトをはじめとした、フジロックの環境への取り組みについてはオフィシャルサイトを参照してください。
http://www.fujirockfestival.com/news/event09.html
里山保全再生ネットワーク http://satoyama-saisei.net
苧麻倶楽部 http://www.chomaclub.jp
A SEED JAPAN 水源 WATCH!プロジェクト/市民水フォーラム http://www.aseed.org/asj_water
パンジアシード http://www.pangeaseed.com
文:永田夏来
写真:横山正人