THE CHEMICAL BROTHERS

Green Stage | 2011/07/31 23:50 UP
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ケミカルが苗場に帰ってきた!

ケミカルが帰って来た。4年ぶり6度目(甲子園みたいな言い方)の出演になったケミカルは、「フェスではこうすれば盛り上がるんですよ」という手本をみせてくれたのだった。

 YMO復活祭が終わり、お客さんはどうなるんだろうという心配も関係なく、ほとんどの人が残ったのではないかと思うくらいの埋まり具合。やっぱりケミカルに対する期待がそのまま人数になっているのだ。ルミカその他の発光体があちこちで光っている。例によって”Tomorrow never knows”が流れ、「surrender to the void~」という個所が何度

も繰り返されてトムとエドが登場する。ライヴは”Another World”で始まる。一斉に踊り出す約3万人の人たち。そこから”Do it Again”とつながっていく。持続するビートを基本に次々と曲が変化していく。

 新しいアルバム『Further』からの曲が多めだけど、”Star Guitar”や”Hey Boy, Hey Girl”など過去の名曲もプレイされる。その際、アレンジし直され、音色が変わっていたり、新たな音が加わったりしていた。スクリーンに映し出される映像も同じく、過去に使われた映像があっても、さまざまな変化が加えられている。レーザービームやバルーンなどの演出もあり、フェスの中で何が使命でどうすればいいのかを、彼らはよく把握しているのだ。

 極め付きは”Out of Control”から”Setting Sun”の流れで、ほとんどこの2曲のマッシュ・アップといえるもので、ビッグビートでなく4つ打ちに改造された”Setting Sun”を聴かせてくれる。このフジロック空白の4年間というのは、彼らが自分たちの音楽を練り直し、再び打って出ていくための期間だったと思えてしまえるくらい、その成果が今回のフジロックで発揮されたのだ。

 後半に一回流れが止まった感じのところがあったのが少し残念なくらい。最後は”Leave Home”から”Block Rockin’ Beats”という初期の曲の連発で約3万人をねじ伏せた。”Block Rockin’ Beats”だけはアレンジをあまり変化させず、古くからのファンを喜ばせた。そしてスクリーンに「LOVE IS ALL」、続いて、今回の震災などを意識してか一面に日の丸が映し出されたのだった。こうしていろいろあった今年のフジロックのグリーン・ステージは最後のスペシャル・ゲストを残して終了となった。


写真:前田博史
文:イケダノブユキ
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