ぜひとも、また来ていただきたい
パレスのサーカスに出る人たちは、何年かごとに再びやってきている気がするんだが、彼らもまた来るのだろうか。
思えば、今回のBIR KHALSA DALだけは、今までのサーカスとひと味もふた味もちがった。英才教育の賜物ではなく、力技で凄いことをやろうとしている気がするのだ。彼らを見た人は、驚きと驚きの間で少なからずツッコミを入れたはずだ。たしかに凄い技もある。それなのに、こちらは要所で緊張から解き放たれ、表情を緩めたりする余裕があった。
よくよく思えば、謎がありすぎる集団だ。
ぜひとも再び来日していただいて、じわじわと染みてくるような、なんとも言えない感覚をまた味あわせてほしい。
写真:岡村直昭 文:西野太生輝