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Posted on 2013/07/26 12:00
  • ライブレポート
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ROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA (feat. 仲井戸“CHABO”麗市,大江慎也,甲本ヒロト,トータス松本)

何とも豪華な目覚まし時計

「いい天気になったじゃん!」グリーンステージに登場したチャボこと元RCサクセションの仲井戸麗市がフジロッカーズに語りかけたように、今日の苗場の天気は雲こそ多いものの、今のところ晴れ間も見えている。フジロック2013の初日、グリーンステージでその幕開けを飾ったのはルート17ロックンロール・オーケストラだ。

このルート17ロックンロール・オーケストラは、スマッシュ代表の日高正博氏が長年構想を練っていた企画で、オーケストラ編成で「パンキーなロックでファンキー」な音をだすアクト。リズム&ブルーズのカバー曲を「パンキー」に速いスピードで次々と重ねてゆく。フェスの始まりを告げる、目覚まし時計そのものだ。

11時少し前に忌野清志郎の「田舎へ行こう」がかかったあと、ステージにあらわれたスマイリー原島がオーケストラをステージに招き入れる。苗場音楽突撃隊の池畑潤二、井上富雄、松田文に、元ルースターズの花田裕之をはじめ、総勢15人のトップミュージシャンからなるこのオーケストラだ。このオーケストラをバックに、4人のゲストボーカルがそれぞれの歌を披露する。

トップバッターはトータス松本。ブルース・ブラザーズのテーマが流れる中、MCのクリス・ペプラーの紹介でステージにあらわれ、3曲を披露した。中でも「バンザイ~好きでよかった~」で一番の盛り上がりを見せた。

次に登場したのは、クロマニヨンズの甲本ヒロト。「YMCA」「情熱の嵐」と西城秀樹の2曲を披露。「情熱の嵐」では「君がー望むなら」と歌うと、みんなが「ヒロトー」の掛け声で返していた。

白いドレスに身をまとうKeicot、エミ・エレオノーラ、SAICOのミクニ・ドールズによる歌の後、「リトル・レッド・ルースター」のリフに合わせて元ザ・ルースターズの大江慎也が登場。黒のスーツに蝶ネクタイの大江がギターを手にして、「ロージー」を含む3曲を披露してくれた。

4人目のゲストボーカルが仲井戸麗市だ。RCサクセションの「ブン・ブン・ブン」を清志郎よろしくの歌い方で演奏したあとに「2013年、夏の3日間楽しんでいってね。いい夏にしてね。」と会場に語りかける。そのあとに披露された曲の中にあった「逝ってしまったたくさんのロックンロールの王様たち。ロックンロールがここにある。」という歌詞は会場にいたみんなの心に強く響いたのではないだろうか。

最後は全ゲストボーカルMCも加えた全員で演奏。鳴り止まない拍手の中、「フジロック2013、これからです!楽しみましょう!」というクリス・ペプラーの言葉でステージを締めくくった。

日高氏によると、このルート17ロックンロール・オーケストラは来年以降も続けてゆくらしい。フジロックの幕開けを飾るにふさわしい、何とも豪華な目覚まし時計だ。

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