とろけるようなカントリーを堪能あれ
開催前から、天気予報を何度見ても、悩ましいお天気マークからは変わってくれず、雨ロックフェスティバルを覚悟していたものの、朝起きてカーテンを開ければ、雲の隙間から青い空がチラリと顔をのぞかせてくれた。空を見上げるフジロッカーズの思いの数が届いたのか、お昼をすぎた今は、日焼けが心配になるくらいの青空が
戻ってきた。
今年初のグリーン・ステージ、ホワイト・ステージの様子を眺めながら向かうは、木道亭…フジロックまでにフジロッカーズが修復してくれたおかげでこうやって今年もみんなの大切な導線のひとつとなっているボードウォークが出迎えてくれるのだ。
今年の木道亭のスタートはKENSINGTON HILLBILLYS。カントリーを土台にした小気味よい曲が始まると、周りの木々がそれぞれの楽器をボードウォークを通り過ぎる人の足をどんどんと止めていった。カントリーにスティールギター…これがまたとろけるような形容するのがぴったりで、弦を滑らかに進んでは戻る指先にうっとりとしてしまうのだった。
「カントリーソングのミュージシャンにジョージ・ジョーンズって人がいたんだよ」なんてことを話しつつ始まったアップテンポなナンバーは、スレンダーなワンピース姿のアメリカの女の子がこちらをチラっと見ながらダンスするなんてワンシーンを連想させられるような曲だった。
「ストラマー・ヴィルのこと忘れないでね」と言っていたのは、カントリーそのものだけではなく、Thw Clashそのものに多大な影響を受けていた証拠であることが、このフジロックで知れたことは、大きな意味があるのだろう。
フジロック期間中、KENSINGTON HILLBILLYSはピラミッドガーデン、カフェ・ド・パリでも演奏予定だ。木道亭での演奏にキュンときた人も、そうでない人も、ぜひともお見逃しなく!
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