6年ぶりに帰ってきた!
ケムリは去年のエアジャムで復活して、その後再結成ツアーをおこなった。その時点では本格始動には流動的だったけれども、ツアーが終わって再始動を正式に発表、新しいアルバムの発売やツアーなどを経て今に至るのだった。6年ぶりにフジロッカーたちに対してケムリ完全復活を告げるライヴということで、開始前のグリーンステージのモッシュピットはほぼ埋まり、期待の高さが伺われる。
スマイリー原島による紹介で、バンドが登場。いつものようにザ・ヒッポスの「ソー・ロンリー」(ザ・ポリスのカヴァー)が流れる。「ルールズ」から始まったライヴは、いつか観たあのときと同じようにパワフルで速くて楽しいケムリが演奏を繰り広げたのだった。メンバーの何人かは変わってしまっているし、バンドもお客さんも歳を重ねてはいるのだけど、高いテンションを維持して老いを感じさせないバンドに多くの人たちが拳を振り上げ、踊り、ダイブしていった。
そして有名な曲が始まるたびに後ろの方からステージ前を目指して走っていく人がいて微笑ましい。「ニュー・ジェネレーション」のときに、おれの脇を駆け抜けていった男なんかはとっくに「ニュー」なジェネレーションでなくなったけれども(20代後半?)、ケムリ大好きな世代って確実にあるよなぁと思った。
「一番思い出が多く残っているフェスティバルがフジロック」というフミオの発言にあるように、2000年前後から解散までのケムリはフジロックとともに歩んでいたのだな、そしていろんなことが起きてしまったことも感慨深い。新しいアルバムから演奏された「スタンディング・イン・ザ・レイン」は、バンドの新しい決意を感じさせる曲で、速い演奏の中にあるサビのメロディが涙腺を刺激するものだった。これまでのことをいろいろ思い出すのだ。
「昼寝していたら気持ちいいと思うけど、もう少しやります」というフミオの言葉のあとで、演奏された「サンセット」のテンポがアクセントとなり、仕切り直しで再び激しい曲に戻る。ラスト3曲は「PMA」「アロング・ザ・ロンゲスト・ウェイ」そして「アト-イチネン」だった。いつの間にかPAブースより先のお客さんたちは総立ちで埋め尽くされ激しく踊っているところを、さらにヒートアップさせ、ケムリは駆け抜けていったのだった。
set list
Rules / New Generation / Knockin’ on the door / Standing in the rain / MR SMILING / Sky with a cloud / SUN SET / Prayer / Ohicho / 葉月の海 / PMA / Along the longest way / Ato-Ichinen
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