Noではなく、Yesで変える世界
お昼下がり、時折明るい日差しが降り注ぐものの、曇りがちなジプシー・アバロン。ここでのアトミック・カフェに登場したのは、ザ・コレクターズの加藤ひさしが中心になって活動しているバンド、チェンジ・エナジーズ。「Change Energy 電気を作ろう!」「Change Energy Cafe~電気は作れる!~」といったイベントでは再生可能エネルギーへの転換を訴え、イベントの参加者から集めた寄付金を福島での原発事故にあった子供たちへ寄付する活動をおこなっている。
今回のチェンジ・エナジーズではThe JFKのキタシンイチ、オレンジズのJeff、浅田信一バンドのcozi4人で登場。驚くことに、加藤ひさし自身はコレクターズでの活動も含めてフジロックへは初登場だが、そんなことも関係なく、ステージに登場していきなり「どうも、コールドプレイです!」といって、クーラ・シェイカーの名曲「ハッシュ」をプレイ。初のフジロック出演を十二分に楽しんでいた。
そのあとは本人いわく「アウェイな選曲」として、加藤のコレクターズ結成前のバンド、ザ・バイクの名曲「みんな気をつけろ」や「僕はひどいパラノイア」、ザ・キンクスの「ウォータールー・サンセット」などを演奏。はじめのころにはステージからやや離れていたオーディエンスも、キンクスの曲を演奏するころにはステージの前に集まってきていた。
原発の廃止を訴えている加藤ひさし。「(原発)Noというと人に煙たがられる。だから、(再生可能な代替エネルギーについて考えて)Yesということが一番の方法」と語り、会場から大きな拍手が送られていた。
そのあとはザ・コレクターズの「ホーム・シック・ジャグ」、「電気を作ろう」、最後は「サマータイム・ブルース」でステージを閉じた。チェンジ・エナジーズがステージを降りるころ、天空には青空が広がり、山の緑がとても印象的だった。
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