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Posted on 2013/07/26 13:50
  • ライブレポート
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LOS GUANCHES

生きてる!恋と人生のキューバ

 人生は歌とダンスと男と女! フジ初日からすっかり愛とダンスのエネルギーにやられてしまいました。正直に告白すると途中で目から汗が出たぐらい…。他にそんなに大事なものなんてないんじゃないのか?って感じです。

 「おいしいモヒートとセクシーなポールダンスが見られますよ!」と、フジロック広しといえど、お色気をお求めの皆さん(?)にはもはや外せないスポットとなったカフェドパリ。フランスのムーランルージュをイメージしたテントの中は擬似シャンデリア、テーブル席、そして本格的なバーカウンターが、照りつける太陽のグリーンやホワイトとはまた違った気分を盛り上げてくれる。

そんなカフェドパリのトップバッター(という言葉が既に似合わないですね…幕開けとでも申しましょうか)は、キューバ革命の申し子たちとも呼ばれるロス・グアンチェスが、全員真っ白な衣装で登場。編成は男性ギター3人、アップライトベース、パーカッション、サックス、キーボード。特にフロントの4人は全員がソロボーカルをとれるのも強み。しかも女性ギター/ボーカルの彼女のギターを弾きながらのサルサリズムを刻む足さばきが素敵すぎる。

キューバはサンティアゴから初めて日本の地に立った7人はタフなステージ活動で培った観客とのコミュニケーション力をフジロックでもいかんなく発揮。とってもキュートな男女のダンサーが恋物語を表現するようなダンスを披露してくれるだけで、ラテン音楽の恋愛や人生に深く結びついた音楽の情の厚さというか、それをまたコミカルに昇華する民族的な力強さに憧れたりするけれど、ここにいたフジロッカーズもなかなか負けてはいない。乗せ上手なダンサーふたりに誘わて一人、また一人、ダンスに加わって、セクシーなダンスが広がっていく。

そこでソンやアフロ・キューバ聖歌といった伝統的なキューバ音楽の知識があるかどうかなどは関係なく、元来、横ノリしたいオーディエンスが「自分もダンスしたい!」という言葉以前の感情に巻き込まれていくのはものすごく自然で感動的なことだった。もちろん、3本のギターとベースの緩急はクンビアやメレンゲ、ボレロといった音楽要素を飲み込んだ上で日常的に鳴らしている彼らだからこそ、自然と初見のお客さんの腰を揺らしてしまえるのはまちがいないことなのだが。

 曲が終わるごとにビールで「サル〜、クーバ〜」と乾杯の音頭をとっていたフロントマン、キュートかつセクシーで弾けるような肉体美のダンサーに、シンプルに心拍が上がる。ラストは客席を巡りながらダンスの列に観客を増やしながら、最高に情熱的で楽しい時間は終了。でも、タフな音楽旅団が45分のショウで満足するわけもなく、同日のアヴァロン、翌日のカフェドパリでも、ショウは行われるので、間に合ったらぜひ参加してみて!

 

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