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Posted on 2013/07/26 15:40
  • ライブレポート
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YELLOWCARD

昼下がりに響く痛快なパンクロック

ホワイトステージに鳴り響く、スターウォーズのテーマ曲。音楽にのりながらYellowcardの5人がステージに登場すると、会場からは大歓声が巻き起こる。午前中は曇りが多かった空も、ところどころ雲のすき間から日差しがのぞくようになってきた。暑い時間帯こそ、彼らのポップなパンクロックが痛快。ライアン・キー(ボーカル&ギター)が「みんなで一緒に飛び跳ねようぜ!」とライブがスタートすると、ホワイトステージ前方はモッシュの嵐!彼らはツインギターにベース、ドラム、そしてバイオリンという変わった編成のバンドだが、タイトなビートと叙情的なバイオリンの音色が織り成すサウンドには、体も心も踊らせる痛快な高揚感がある。さらに名曲“Way Away”を演奏すれば、会場からの大ハンドクラップとシンガロングが巻き起こる。ステージを左右に駆け回りながらプレイするライアンも、バイオリンを弾きながら観客を煽りまくるショーン・マッキン(バイオリン)も、本当に楽しそうな表情。2007年以来、6年ぶりとなるフジロックのステージを、彼ら自身も思い切り楽しんでいる様子だ。

この日のシチュエーションにぴったりなサマーチューン“Always Summer”を繰り出せば、太陽の日差しのようにキラキラとしたギター・イントロから、ダイナミックなアンサンブルへとつなげ、会場の熱狂をさらに加速させていく。ショーンはバイオリンを弾かない時はスティックで観客を煽ったり、ジョシュ・ポートマン(ベース)にちょっかいを出したり、なんとも自由人っぷりを発揮する。“With You Around”は観客の大合唱に迎えられ、サビでは一斉にジャンプ!Yellowcardのサウンドは激しいだけじゃなく、どこかメランコリックなところがあり、だからこそ聴く人の心を惹き付けるのだろう。

「フジロックはまだこれからだから悪いけど、声を残さないぐらい叫んでくれ!」とライアンが語って“Here I Am Alive”を披露すれば、ホワイトステージはジャンプ全米で200万枚以上を売りあげた彼らの出世作であるメジャーデビュー・アルバム『Ocean Avenue』の発売10周年を記念して、同作を新録した作品をリリースするというYellowcard。ラストに名曲“Ocean Avenue”を歌うと、会場はダイバー続出の壮絶な盛り上がりをみせた。心地良い風と共に、昼下がりのホワイトステージを痛快にロックさせたライブだった。

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