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Posted on 2013/07/26 16:00
  • ライブレポート
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エミ・エレオノーラ featuring MIKUNI GIRLS

疲れた身体に、翼を授けちゃう

「ダッダーン!ボヨヨンボヨヨン~」

その昔、外人女性レスラーがそのダイナマイト・ボディーの豊かなバストをアピールしながら、こう語りかけてくる栄養ドリンクのCMがあったことをご存じの方はいらっしゃるだろうか。そりゃもう、見ただけでお疲れ気味の身体に喝の入るインパクトがあったのものだった…。そして。2013年夏、私の目の前に今、それらの記憶をはるかに凌駕するディープ・インパクトをともなったダイナマイト・ビューティーが現れた。

今年フジロックに初めて作られたステージ、バスカー・ストップ。クオリティは高く、かつフットワークも軽い大道芸人に対してより多くの門戸を広げることをコンセプトとして、会場内でも最奥地、カフェ・ド・パリやストーンド・サークルなどが集まるマッタリとした空間に位置するステージだ。そして一日の疲れが心地良い気だるさとなってステージ周辺を包み始めていた午後のひとときに、強烈に喝を入れるパフォーマンスを見せてくれたのが、朝イチのグリーン・ステージに登場した「ルート・セブンティーン・ロックン・ロール・オーケストラ」にもバックコーラス隊「ミクニ・ドールズ(・の部分はハートマーク)」として登場したエミ・エレオノーラだ。

「人生なんて意味ないし、死ねば分かるじゃん。そんなことより、バスカー・ストップで遊ぼう!」大胆にこう歌いきるドスのきいたセクシー・ボイスに重厚華麗な鍵盤演奏。そして悩殺必至な胸元も含め、濃ゆーいお姿にも目が釘付けである。

おもむろに自分はドMだと語り出した彼女。ある日、反対に自分はドSだと言い出した男性にそのドSっぷりを訪ねたところ、「俺、山に女を捨ててきたことがあるんすよ」と返事されたという(まじか)。そしてその言葉にインスパイアされて作ったという(まじか)新曲”山”が披露された。周辺の山々に響き渡るドSソング…いや、ホントに目が覚めるわけでして…。

さらに、フジロックだけに外人さんも多いだろうということで、英語歌詞を積極的に取り入れたという曲をなぜか日本語歌詞で歌い始めたエミ姉さん。電話もメールもすべてアタシから、と「精神的なマグロ」オトコを嘆くラブ・ソング(まじか)、ようやくサビで登場した英詞は「メンタル・ツナ」!鮮魚メンタル・ツナ・ジャーニーの哀しい響きに、その時ステージ周辺にいた女性は皆、共感の涙を流したという(まじか)。

最後はエミ・エレオノーラ率いるデミ・セミ・クエーバーからの選曲”ロックの湖”、そして”愛の讃歌”でステージは幕を閉じた。濃厚なインパクト&斬新なパフォーマンスはきっと、フジロッカーズにとって強烈なカンフル剤となったに違いない(まじか)。

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