豪雨も味方につける祝祭感満載のライブ
明日のグリーンステージにはアイスランドの歌姫ビョーク様がグリーンステージに降臨するけれど、今日は同郷のインディー・フォーク・バンド、オブ・モンスターズ・アンド・メンがホワイトステージに出演した。今年の1月にネクスト・ブレイカーズとして原宿アストロホールで一夜限りのライブを開催し、チケットも完売で大盛況だったという。残念ながら私はそのライブへ行けなかったので、今回フジロックでライブを見られるのを非常に楽しみにしていた。きっと同じようなお客さんが多かったのだろう。ホワイトステージにはアストロホールの収容人数を軽く超える人数が集まっていた。
アルバムでも1曲目に収録されている「Dirty Paws」からライブはスタートした。紅一点のナンナと、ぽっちゃり髭顔のラグナー(いい人そう!)のそれぞれがリード・ボーカルをとり、そこにギター、ベース、ドラム、鍵盤ハーモニカ、アコーディオン…といった様々な楽器が加わって、祝祭感の溢れる音楽を奏でていく。
彼らの音楽は、まるで昔から地域の人々に親しまれている小さな遊園地のように、懐かしさと甘酸っぱさと色鮮やかさとが共存している。また、「一緒に歌う」「手を叩く」「踊る」といった国籍や年齢を問わないライブのシンプルな楽しみ方ができるところも大きな魅力のひとつだ。途中から降りだした大粒の雨も、まるで彼らの雨乞いの音楽によって降ってきた恵みの雨かのようで、雨足の強まりに呼応して観客のテンションもダダ上がり。彼らを一躍有名にしたロングヒット曲「Little Talks」で盛り上がりは最大のピークを迎え、観客からは「ヘイ!」という大きな掛け声があがった。
ライブが終わった頃にはすっかりずぶ濡れになったけれど、本日のベストアクト。完全なる余談だけど、女性ボーカルのナンナはビョークに顔がよく似ている…ような気がする…。少なくとも私は街中で突然会ったら区別できる自信なし。
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