夜の会場を一歩出ると、昼間には見られなかった場所がいきいきと活動を始める。そのひとつがルーキー・ア・ゴーゴー。ここにこそ、フジロックの醍醐味を感じる人も少なくはなく、今宵も敏感なアンテナの持ち主が夜な夜な集ってきた。いやぁ、みんな本当にフジロックが楽しくてしょうがないんだな…フジロックは会場内だけではないのだ!なんてことを改めて感じさせられた。
今年のトップバッターは静カニ潜ム日々。これまでもライヴを重ねてきただけのことがあるからなのか、ルーキーという言葉とは裏腹な、度胸たっぷりに演奏を始めた。ギターは顔で弾くものだなんていう言葉があるけれど、それに加えて、荒々しく振り下ろされる一音一音が、全体重により形成されていった。
「待ってたー! ステージに立てることを誇りに思います」、ステージに向いそう話すと、この日のこのステージに立つことを心待ちにしていたお客さんから、歓声が上がる一方だった。歌えば合唱が目の前で起こり、これだけ盛り上がる光景を見ていると、ここがルーキーであることを忘れさせてくれる。
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