遠くアフリカに住む人のために、私たちができること
フジロック2日目のNGOヴィレッジトークのテーマは「誰でもわかるアフリカ入門」。あいにくのお天気で会場はガラガラなのではないかと心配ながら会場にかけつけたが、着いてみるとそこそこのお客さんが集まっていた。NGOの活動に対するフジロッカーズの関心の高さがうかがえる。
登壇したのはタンザニアの職業訓練の資金援助をおこなっている、龍谷大学を拠点としたNGOドゴドゴファンド、マリ共和国をはじめ西アフリカの音楽を中心とした伝統芸術の体験プログラムを提供するFAN3jr(ファンサバジュニア)、音楽を通して国境をつなぐ橋となることをめざすハーモニーフォーピースの3団体。
トークの冒頭では、アフリカの民族楽器の中でも最も美しい音色を持つといわれる「コラ」の生演奏が披露された。40-50cm程の丸いヒョウタンに羊の皮を張り、釣り糸を弦として用いる「コラ」はハープやギターの原型とされていて、素朴で優雅な音を奏でる楽器である。トークセッションではこの「コラ」を中心にアフリカの文化や歴史についての説明がなされた。実際に現地で楽器を習っている人の経験にもとづいた話は説得力がある。
楽器の演奏に続いて、1960年代にタンザニアで生まれたポップアート、ティンガティンガが紹介された。ティンガティンガ村に住むエドワード・サイディ・ティンガティンガがはじめたというティンガティンガは、動物や植物等をモチーフにペンキで絵を描く手法である。現在はインターネット等を通じて高値で取引されることもあり、アートとして人気を呼んでいる。
クイズを交えたトークや実際にアフリカを訪れた際のカラフルな体験談などが披露され、たしかにいままでよりアフリカを身近に感じることができた。
最後に民族紛争やクーデーターの話題に触れ、アフリカの分断は植民地支配にまで遡ること、地下資源にまつわる利権がからむこと、何かをすれば解決するような単純な問題ではないことなどが説明された。 各NGOの姿勢は以下の点で共通していた。まずは彼らの生活を支えることが大切だということ。また、そのために私たちができることを少しずつでも実行する姿勢が重要だという点である。現場と直結した生の声に惹き付けられた、朝のアバロンであった。
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