現した彼らなりのロック
近未来サウンドを繰り出しつつ、最後はクラシック”Organ Donor”で興奮を煽ったDJシャドウ。その興奮に完全燃焼したオーディエンスが帰路へ歩み出し、いつもの「生き残りをかけた戦い」感が漂い始め、フロアにも本物のビートフリークが残った。
まずはご挨拶として、ナイン・インチ・ネイルズの”Starfuckers.Inc”をフロアに送り込み、そのまま自曲であり環ROYとの”PRIMAL SCREAM”の攻撃的なビートへと繋がれていく。ステージ上の卓に並ぶ4人は、フラグメントが曲を、蛍光灯バンドがステージ両脇の4本の蛍光灯と、ハンディーな円形の蛍光灯ガジェットとを主にリズムに合わせ明滅させることでの表現を繰り返した。
選曲はZAZEN BOYZや撃鉄といったFragment自身のRemix楽曲が多々登場し、彼らの所持する攻撃性を最大限に表出しつつ、絶やさないその音の中にはレディオヘッド”Idioteque”をより縦に弾ませる形容に変えてみせるなどのフジロック仕様とおぼしきスパイスも放り込ませてくる。その中でも最も注目すべきトピックはアイドルグループ・私立恵比寿中学のリミックス。それはあまりにも自然な形で違和感なく飛び出し、彼らの扇動的セットの中に組み込まれた。終了には惜しみない拍手。かくして初日レッドマーキーは最後までその勢いを絶やすことなく終了した。
以下、Fragmentのkussyの終演後のコメント。
―ラスト、いかがでしたでしょうか。
「いやーわかんない、どうだったんでしょう…ただ、俺は気持ちよかったんで!客に媚びることなく好きなことをやれたなと。」
―自分たちの曲をかけたり、あと私立恵比寿中学、エビ中がかかったのはすごいなと。
「あー(笑)俺らとしては、やらないわけにはいかないですからね。エビ中はロックですから、俺的には。アイドルかもしれないけど、これをやらないとFragmentじゃねえなと。かっこいいですね」
―いや、でも深夜レッドマーキーが、というかフジロックの長い歴史でおそらく初めてアイドルソングをかけたわけですからね。
「今回は自分の中での、自分が思うロックを出していった感じなんです。これが俺らなりのフジロックの選曲でした」
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