豪雨をも蹴り飛ばすパンクロック
日本のロックシーンきってのアゲキャラが、3年ぶりに苗場に登場! 雨が次第に激しさを増す中、ホワイトステージにはたくさんの観客がじっと3人を待ち受ける。
「俺の故郷、新潟にようこそ!みんな、満喫してる?よし、行こうぜ!知ってると思うから歌ってよ!」と語り、難波章浩(ボーカル&ベース)が歌い始めたのは、なんと“カントリー・ロード”!意表を付くカバーに一瞬驚くも、すぐに会場は大合唱に包まれた。「踊ろうぜ!みんな、おいでよ!」と難波は観客をどんどん呼び込み、ホワイトステージにはパンクスが大集結していく。そんなフィールドをニコニコと見回した難波。親指を立てて「いい感じ?いい感じ?いいよね〜!」と実に楽しそうだ。
「ここのみんなで怒りをぶちまけよう。それがパンクロックだと思う。俺たちの怒りはレベル7どころじゃないって歌!」と“LEVEL 7”を披露する。さらに“WAKE UP”を立て続けると、大雨の中ダイバーが続出する。まるで川のように雨水が流れるホワイトステージで、ダイバーやモッシュが起こる光景は壮観のひと言だ。
“FIGHT IT OUT”を歌い、難波が何かを語ろうとした瞬間、会場から「かっこいい!」と女性の声が上がる。それを聞いて、「マジ?愛してるぜ、マジで!」と難波はご満悦の表情を浮かべる。彼の言葉、表情、そしてパフォーマンスのすべてが、このステージに立つ喜びと興奮を熱く伝えてくる。「ガチで嬉しいです。今日はNAMBA69のスタートの日なので、マジでよろしくッス。晴れてきたね」と難波が笑うと、雨がさらに激しくなり、ほとんど豪雨と言っていいほどになる。こんな状況なのに、ホワイトステージに集まった観客がみんな笑顔なのは、そこに難波章浩がいるからだ。難波はケイゴ(ギター)、サンブ(ドラム)と顔を見合わせ、楽しくて仕方ないといった表情で爆笑している。
ものすごいハンドクラップが巻き起こった“MY WAY”に続き、「もう一度やろうぜ。あの頃、じゃなくてさ。未来に行こうぜ、ワンモアタイム!」と歌ったのは、まさかのDaft Punk“One More Time”だ!歌う直前には、“Mosh Under The Rainbow”を口ずさんでいた難波。曲をよくよく聞いてみると、サビで彼は「ワンモアダイブ」と歌っていた。フィールドでは観客のサークルモッシュが巻き起こり、大雨の中、壮絶な盛り上がりをみせる。
ラストは“未来へ~It’s your future~”でフィナーレ。強烈な雨が降りしきる中、ホワイトステージにいた誰もが笑顔になってしまう、最高に痛快なパンクロックを鳴らしてくれたNAMBA69。無敵だった!
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