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Posted on 2013/07/27 18:20
  • ライブレポート
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DARKSTAR

やまない雨はない…そう信じたいけれども、周りの山の輪郭は一行に見える気配もなく白くぼんやりとしている。そろそろ日も落ち始める時間帯、これだけ雨が続くとさすがに身体も冷え、雨しのぎにレッド・マーキーに人が押し掛ける。それに加えて、今年の注目のUKの新人アーティストのひとつ、Dark Starとなれば、高感度のアンテナを持ったファンが集まり、湿度の高い熱気で包まれていた。

暗くピンクがかった一色の照明にスモークが炊かれ、バンド名、その名の如く、ステージは異様にも感じるスペイシーな空間のでき上がり。足元から響き、腹へとたまるベース音、覚醒でもされそうな電子音に、何かの呪文か宗教的な文句を唱えられる歌詞。完全に暗黒の世界へと誘われていく。中腰で黙々と目の前のマシンに視線を落とすとミリ単位での音を構築をするために、全神経を指先へ集めていた。照明のせいもあってか、メンバーの表情はほぼ皆無に近いほどわからない。

CDの音源なんかより遥かに太く、深みのある音は、まだ20代半ばという若さや新人アーティストという枠を簡単にとっぱらってくれた。ベースとなる拠点は異なるものの、Massive AttackやPortisheadのの持つダブ的な要素、トリップできる要素を継承しつつ、そこに彼らなりの解釈を加えたスタイルが現世代から産まれたダブステップ世代であることが音を通して体感できた。

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