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Posted on 2013/07/27 16:30
  • ライブレポート
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ROCKET FROM THE CRYPT

苗場にロックンロール・スピリットを取り戻すぜ!

いよいよ、ロケット・フロム・ザ・クリプトの熱いステージがはじまろうとしている。苗場で初開催の1999年の第3回フジロックで、初日にグリーンステージのトップバッターで熱いステージを繰り広げたのが、彼らだったのだ。天候はあいにくの豪雨なのだが、この時を待ちわびたファンがステージ前方を陣取っている。

開演予定時刻を過ぎ、熱いビートがステージに轟けばクラウドから「ローケッツ!!」コールが巻き起こる。浴衣姿でキメたメンバーが登場して、ファッションショーのごとくステージを横断し、戻っていった。お揃いの上下黒のいかにもな衣装で今度こそ正式に登場する。バンドのリーダーでフロントマンのスピードことジョン・レイスが「苗場にロックンロール・スピリットを取り戻すぜ!」と石でステージの床をドンドンと叩いて、リズムをうみだし、アカペラでロックンロール・クラシック「Louie, Louie」を歌い、サビをクラウドにコール&レスポンスさせる。

唐突にスピードが日本語で、「後ろを向いて、前の人の肩に手を置いて!」と叫び、クラウドも「何がはじまるんだ?」と戸惑いながらも言われたとおりに後ろを向き、前の人の肩に手を置く。そして、スピードは「マッサージ!!」と叫んだ。これで会場の全員が後ろの人のマッサージをしているという不思議な光景に。「さぁ、これでロックンロールの準備はできたな!」とそこから「Born in ’69」、「On a Rope」、「Young Livers」、「Straight American Slave」、「Boychucker」と立て続けに魂の込められた激クラシックの嵐が吹き荒れた。それに呼応して土砂降りの状況にもかかわらず、ステージ前方にファンが押し寄せ、お決まりのモッシュが巻き起こる。名盤『RFTC』からの「Panic Scam」には「いいか!これがロックンロールだぜ!!」といわんばかりの暴走っぷりにめちゃめちゃ熱くなってしまった。

急性心不全のため逝去したブラッドサースティー・ブッチャーズの吉村秀樹に捧げるとはじまった「Come See Come Saw」で熱い男気を感じるロックンロール・ショーの幕がおりた。この激アツのステージの影響をもろに受け、ここにいた全員が心に”ロックンロール・スピリット”を宿したことだろう。

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