京都から苗場へ、キュートな音楽をお届けします

今日もまた夜な夜な吸い込まれるように人が増えていくのは、ここ、ルーキー・ア・ゴーゴー。ぐるっと見渡すに、異様に男の子が多い。そんな彼らのお 目当ては、さてだあれ？　フレンチポップなSEに乗せて登場すると視線はキュートな女の子に釘付け必至。短め丈のワンピースの3人の女の子、きゅっとした マッシュに短パン姿の華奢な男の子の4人組、Homecomingsだ。

キラキラシャリシャリしたギターに、ちょっとムスッとした表情で歌 う姿も、きっとツンデレなんだと想像するとキュンとくる。タイトだけれどもちょっとだけ荒削りな曲を、ちょっと不器用に楽器を弾く姿がまたいいの。カワイ イ女の子によるポップミュージックに虜になる男子もそら多数というわけだ。こちら側には、同世代のオシャレな今どきボーイ、今どきガールが、ステージにい る4人に自分を映し出し、共感よりむしろ、共有する輪が広がっていく。

女の子のための女の子による女の子のカルチャーを作る動きがある。東京で、Twee Grrrls Clubとして活動している彼女たちが生み出すセンスと、この日、ルーキーに立ったHomegomingsが創造する音楽や姿勢がリンクする。「京都にはたくさんいいバンドがいるので、いろんなバンドを見てください」、おっとりとした関西弁で話す通り、今、京都がオモシロい。Homecomingsの後にルーキーに出演するミツメとのライヴの予定があったり、20代ピチピチ世代から目が離せないようだ。