オトナもコドモもレッツ・ダンシング!
ジプシー・アヴァロンの辺りから、カズーの音が聴こえてくる。音のする方へと見に行けば、ステージ前で笑顔のフジロッカーズに囲まれている、これまた笑顔のチビっ子たち。”大きな栗の木の下で”のメロディを吹くお兄さんとお姉さんに、向ける眼差しは真剣そのもの。
フジロック最終日の午後。これから始まるのは、アヴァロン初の「保育園式ライヴ」!テレビの子供番組でも人気者な(チビっ子たちの)国民的アイドル・ドュオ、ケロポンズの登場だ。彼女たちのバックにはギターにベース、キーボードにドラムの「すごバンド」が生演奏。大ヒットチューン(?)”エビカニクス”が始まれば、チビっ子もお父さんもお母さんも、完璧な振り付けでダンシング!
ケロこと増田裕子&ポンこと平田明子がユーモアたっぷりの動きで”ひっつきもっつき”を歌い始めると、お題目として出題される「身体のあちこちの部分」をくっつけようと、会場のあちこちでお隣さん同志が大人も子供も大はしゃぎ。「ヤリイカ」「モンゴウイカ」「スルメイカ」のそれぞれの振り付けをグー・チョキ・パーに見立てた”イ・カ・スジャンケン”では、ポンちゃんの「スルメイカ」の絶妙な表情と動きにお客さんも大笑い。続く”猫ふんじゃった”では、見事&ユーモラスな動物の鳴きまねに会場も拍手喝采だ。
イカナイズドスイミングのダンス(ステージスタッフも積極参加)でヘトヘトのお父さん&お母さんに配慮してか(?)、後半は一気にケロポンズのショータイム。”にじ”の演奏最中、にわか雨が降りだしても、さっと雨具を装着して、チビっ子たちも元気元気。ラストの”ハッピーソング”では、ジプシー・アヴァロン周辺がタイトル通り、幸せな空気に包まれていたのだった。
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