3年ぶり、威風堂々のステージ
「3年前、このレッドマーキーの一番最初に演りました。今日は2番目です。次は3番目で(笑)…。今度は…次はもっとデカいステージで!」言い終わらないうちに、レッド・マーキーが歓声に包まれる。 「色々、こみあげてくるものがあって…。」と言葉を詰まらせ、ギターの武田が一瞬後ろを向く。瞬間、観客も同じ様に胸にこみあげてくるものがあったのではないだろうか。
遡ればその6年前のルーキー・ステージからたたき上げてきた、生粋のフジロッカーズ・バンドと言っても過言でないのがライトだ。3年後、レッド・マーキーでその姿を見たときは、出演者として、漲るステージ・パフォーマンスに胸が熱くなったけれど、今回はどうだろう?
一皮向けて力量を増し、メンバーも誇りに満ちた、堂々とした表情をしているように見える。一人一人の存在感が大きく見え、アレレ?今までと違った角度から新しいライトを探り出そうとキョロキョロしてしまう。パワフルで安定したサウンド、叩きつけるようでいてテクニカルなギターとベースのグルーヴも顕在。なんだかムチでビシビシしばかれているような、ドMな感覚におそわれてしまうのは、予想以上の激しさと情熱のせい?3年前とは明らかに違う、自信に満ち触れた演奏に、頼もしさを感じる。
その威風堂々たる演奏とオーラは、横で観ていた男子を「ヤベエ、まじウメエ!超ウメエ!」と、同じ事しか言えないお馬鹿さんにしてしまうほど眩しいと言ったら褒め過ぎだろうか。
ゴリゴリ骨太リズムに美メロ、スリリングで複雑に絡み合う音色…とても王道を行っているではないか。そんなライトには、やはり王道ステージ制覇を目指し、是非ともまたフジロックに戻ってきてほしい。
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