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Posted on 2013/07/28 16:10
  • ライブレポート
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JAZZANOVA Live featuring PAUL RANDOLPH

ジャジーな空間に咲き乱れるレインコートの華

怪しい空は予想通りの雨へと変わっていった。この3日間、こんな気まぐれな天気に悩まされてきたけれど、最終日にも、天気の神様は微笑まず、派手な土砂降りが襲ってきた。フジロック直前のJOIN ALIVEからの移動組みのひとつ、Jazzanovaがジャズ、ソウル、レゲエ色豊かな最終日に登場した。

アルファベットかが書かれた白のTシャツに、白のパンツ…相当なセンスの持ち主しか完全敗北してしまう難易度の最高峰の着こなしだ。太陽を受けてギラリと光るサングラス、キレイに手入れがされているであろうアフロに首や腕にはヘビーなアクセサリー…それにこの白×白を掛け合わせるポール・ ランドルフの存在感たるや!リード・シンガーとして出演していた彼だが、ステージ中央に陣取る姿はまさに、フロントマンたるフロントマン。この突き抜けた着こなしは、ある意味、今年のフジロックのベストドレッサー賞を与えてもいいんじゃないだろうか。

腕から指先、足から足先までのすべての動きが、腰を起点としてしなやかになめかに連動し、スッとのばした指の先には、ステージ右でラップトップを操るアクセルの動きに合わせて手を回し、カラフルなレインコートの花が咲き乱れた。サックス、トロンボーンの管楽器から、この雨模様を吹き飛ばすようなキレのいい音が放たれ、パーカッション、ドラムにベースの手数が多く、曲ごとに、ファンク、ソウル、ジャズの要素を自由自在に操り、色を変化させていく。止みそうにない土砂降りのなかで”I CAN SEE”にはまさに珠玉だった。音の化学変化は遠くのフジロッカーズをも引き寄せ、オレンジ・コートに来る人の波は一向に止まらない。

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