天国に近い場所で心地よい音楽を
18時。グリーンステージには、マム・フォード・アンド・サンズが、ホワイトステージで、トロ・イ・モイ。そんな強者達が裏で演奏するなか、フィールドオブヘブンにはたくさんの観客が集まっていた。裏のどのバンドの音じゃなく、オーガニック・アンビエント・トランス・ファンクを体感したいものだけが集まっているのである。
1曲目から、軽快なリズムの楽曲がスタート。観客もリズムに乗って体を揺らす。雨上がりのフィールドオブヘブン、少し晴れ間も見える涼しい夕方も相まって、和やかな雰囲気が一帯を包んでいた。「Japan! How are you doing?(調子はどうだい?)」というMCのあと心地よい4つ打ちの曲が始まる。観客はここぞというばかりに、それぞれのダンスを始めた。フィールドオブヘブンで、満員にもなろうかという人数の観客が、一斉に踊り出すのは圧巻で、見ているだけで楽しくなる。アンビエントのバンドによくあるように、静かに始まってテンションが上がると激しくなる。そういった単純なものが多かったりするのだが、ロータスは違う。メロディーラインのセンスにも特化しているし、サンプリングセンスも抜群だ。いろんなアプローチがあるから、1曲10分以上演奏されても、長さを感じないし、楽しく聞いていられる。そこがロータスの強みなのだろうと思う。リズム隊の縦のラインがきっちり合っていて、複雑なキメの部分も気持ちよく通過する。そんな変拍子があったかと思うと、ハウスさながらの4つ打ちビートで踊らせてくれる。また、メンバーがクレッシェンドをかければ、観客も盛り上がるし、繊細なビートを刻めば、ゆっくり体を揺らしていた。1時間を超えるライブなのだが、観客は疲れもせず、完全にロータスに支配され、終始踊らされていた。
テクノ、エレクトロニカなどの影響を受け、それをファンク、ジャズ、ワールドミュージックに落とし込んでいく。文字で読むと、どんな音かは全然想像つかないし、ミクスチャー?なんて人もいると思うが、ロータスを見たら全部を理解できると思う。そして全然難しいなんてことはなく、初見でも踊らされること必至だ。
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