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Posted on 2013/07/28 17:30
  • ライブレポート
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MUDDY APES

"泥だらけな猿たち"の粋なロックンロールをどうぞ!

これからレッドマーキーに登場するのは、FeederのTAKAとFeederのサポート・ギターのDEAN、Luna SeaのINORANに8ottoのMAESONの4名によるスペシャルなバンド、マディ・エイプスだ。意気投合したTAKAとINORANにより立ち上げられたこのバンドは、ステージ後方に掲げられているマディ・エイプスの垂れ幕に”JP-UK-US”と示されているとおり、国境やジャンル、邦楽・洋楽の壁をとっぱらってストレートなロックンロールをやろうというコンセプトの基結成されたのだ。このスペシャルなバンドの音を浴びようとフロアに大勢の人が駆けつけていた。

ステージに音が流れ、それがバンド入場の合図だと分かるとフロアから大歓声が飛ぶ。リードギターのDEAN、ベースのTAKA、リズムギターのINORANに加えサポートメンバーと思われる女性ドラマーがステージに登場して、静かに音を奏ではじめた。最新作である『Fairy Dirt No.5』のラストにシークレット曲として収録されていたインスト曲だ。この曲の盛り上がりのピークを迎えるちょうどいいタイミングでMAESONが登場し、マイクスタンドの隣に置かれたパーカッションを力の限り叩きまくる。腹にビリビリと響くベースとドラム、そして耳をつんざくギターノイズがすさまじい。その音量と音圧に、のっけから圧倒されてしまった。

その後も90年代のオルタナやグランジ体験世代にはたまらない「Space Monkey」といった曲を最高の音で披露していく。MAESONがときおり張りあげる強烈なシャウトもかっこよすぎる。INORANがリフを刻み、DEANのスライドギターをかき鳴らし『Fairy Dirt No.5』のリードトラック「New Sunday」が投下された。百戦錬磨の猛者たちが奏でるさすがとしかいいようがない凄いグルーヴ感だ。そしてそのまま疾走する「KIZUNA DRIVE」へとなだれ込んで、フロアの熱を更に高めた。

その後、メロウなバラード「I See The Light」で会場をしんみりとクールダウンさせ、ラストはセクシーダンサー2名が登場し、MAESONが「最後にでっかい花火を打ち上げようぜ!!」と叫び、8ottoの「Generation 888」をカヴァーした「Generation 555」を披露した。最後のパートでMAESONがステージから降りていきフロアへダイヴして会場を盛り上げまくってステージを後にした。

個人的にはFeederのTAKAやDEAN、INORANの音を楽しみに足を運んだわけだが、結論としてMAESONというすごい逸材を見つけてしまった。とにかくMAESONが最も目立っていた。これといったMCもパフォーマンスもなく、ただ英語詞も日本語詞も分けへだてなく同じ調子、スタンスで歌う。そしてキマり過ぎのシャウトとナチュラル・ボーン・ロックスターといった不敵なたたずまい。バンドがMAESONを全面に出しているのもうなずける。

それぞれが実家バンドに所属する忙しいメンバーばかりであるが、是非とも続けて粋なロックンロールを奏でてほしいものだ。

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