いたいけで破天荒。このフロントマンを待っていた!
もう圧倒的にボーカルのりょーめーがいたいけでピュア過ぎて、出てきて暴れ始めるだけで泣ける。サウンドがとかジャンルがとかも大事っちゃ大事なのだが、このまだ10代の青年は何かすごいものを持て余しているに違いない。
メンバー全員が違うキャラ…ギターは70年代のグラマラスなロックスター風、ベースはガイコツ模様の全身タイツ姿だし、ドラマーはパンイチ、キーボードはモッズ風。笑いを取りにいってないか?と言われたらゼロじゃないと思う。しかし演奏も上手いわけではないけれど、ギミックなし、エフェクティヴな要素なしのむき出しのロックンロールをこれまたてんでバラバラなアクションで演奏。一瞬「演奏する金爆」という矛盾した形容詞がアタマをかすめたが、それぐらい無垢なのに見る者を引きずりこむ問答無用のエンタテイメント性を持っているバンドなのだ。
ロックンロールが続いたあと、ファンキーな曲調の゛変身゛の途中でドラムがトランクスを脱いだらブリーフだったというオチに続いて、「バンドが変身してるのに皆さんが変身してくれなかったらこの曲は終われません」とか、クラッカーが撒かれて(撒く以外にスタッフが配ってくれたりも)、指定のフレーズで全員でクラッカーのヒモを引くという全員参加スタイルで、さらに巻き込まれていく。
クラッカーの弾け具合のタイミングが見事過ぎて斜に見ていた人たちもどんどん前に詰めてくる中、後半はりょーめーの「僕らロックやりたいからロックバンドやってるんです。ホントは真面目なんです」発言から、アコギをかき鳴らし、さらにそれも打ち捨てハンドマイクで地面に降りて観客とともに(ホントにともに!)歌い跳ねるその爆発力に誰彼なしにスマホが向けられ、地面(フロア)がそんな状態のときも、ステージ上もカオティックなことになっているという、一瞬たりとも気の抜けない展開。恋をしてセックスして愛をなくすとか、他意はなく自分はまだなんにもしていないと、「生きる」ベクトルしかない感じ、だからといって激しく前向きなわけではないハイティーンらしい心象が歌われた歌詞ももっと聴きこみたい。とにもかくにも凄まじいフロントマンの登場なのは間違いない。
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