苗場食堂の常連怪人
ザ・たこさんの公式ホームページには次のように書いてある。
「今年、バンド結成20周年。関西ソウルシーンで絶対的カリスマと知名度を誇るゴッドファーザーバンド。(中略)過去三度のフジロックフェスティバル(2004年、2006年、2009年)でも披露され、三度のアンコールに応えた後も拍手が鳴り止まず、演奏ストップが入るという大盛況となった。」
オーバーに聞こえるかもしれないが、今夜の苗場食堂でのザ・たこさんの素晴らしいパフォーマンスをみて「看板に偽りなし、この言葉は掛け値なしの真実」だということがよくわかった。あんなライブを見せられたら、どんな人でも「たこさん、今日は絶対帰さないからね」といいたくなっちゃう。
始まる前からアブラギッシュでエネルギッシュな「ザ・たこさん・アワー」の始まりを待つ人たちで苗場食堂前は大混雑していたが、マスクにマント姿の安藤八主博(ボーカル)が登場(させられて)からは、最後まで笑いが止まらない。「ナイスミドルのテーマ」「(Make it)FUNKY TENGA」「初期のRCサクセッションを聴きながら」を熱唱しているあいだ、まったく笑いが止まらない。MCやパフォーマンスもここには書きにくいものばかりなので、もういいでしょう!
恐ろしいほどの盛り上がりを見せた「突撃!となりの女風呂(On A Blow)」では、「New York!New York!I’ve got a dream!」と全員が大絶叫。ファンキーなリズムで踊り倒していた。
ザ・たこさんのライブはとにかく楽しい。最初から最後まで騒ぎっぱなしの笑いっぱなし。なのに、ライブを見た後の感想は「カッコいい」の一言に尽きる。高い演奏力とツボを押さえた中毒性の高いライブ・パフォーマンス。今日の苗場食堂にいたフジロッカーズはザ・たこさんを見るためだけにでもまた苗場に戻ってきますよ、ぜったいに。
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