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7/25 FRIORANGE COURT

Steve Nieve – Joe Sumner – Tall Ulysse – TOGETHER

最初に思わぬサプライズ!

フィールドオブヘブンのDACHAMBOの横目にオレンジコートに足を伸ばすと、ライブ開始直前なのにもかかわらずやや残念な人の集まり具合だった。セットは正面にキーボード、ギター、ベースにドラムセットが2台という編成。どういったライブになるのかと想像を巡らせながら開始の時を待った。

ほぼ定刻にスティーブ・ナイーブが一人で登場しキーボードの演奏を開始。一曲目の演奏が終わると他のバンドメンバーが登場し次に演奏したのはなんとスティーブが参加しているエルビス・コステロ&ジ・アトラクションズでも演奏されるニック・ロウの”(What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love, and Understanding”!この曲が演奏されたことで足を止めた人、ステージ前に走った人もいたのではないだろうか。

その後、ヴォーカルを取っていたムリエル・テオドリ後ろに下がりドラムを演奏し出し、それまでドラム奏者はドラムのタムとスネアを手で叩きまるでドラムをパーカッションのように使用していた。このドラマーは他にも曲によってはコンピュータを操りキック音を出したりとタンバリンを叩いたりと様々な楽器を操りバンドサウンドを支えていた。

このバンドのには元ポリスのスティングの息子であるジョー・サムナーがベースとして参加している。ジョーは日本語がとても流暢で、PAに対する軽い音の指示や、自身のバンドであるフィクション・プレインの新作が来年1月に出すという宣伝や、自分とスティーブは親友なんだよ、ということまで日本語で話していたくらい。

後半のスティーブのソロ名義の最新作「Together」収録されているアップテンボな曲”Save The World”と”Up”の二連続からのコステロの”Pump It Up”の流れは間違えなく最も盛り上がった時間帯だった。そして招聘してくれたSMASHへの感謝の言葉の後に演奏された最後の曲でおこったコールアンドレスポンスでは終始やや寂しいままだった人数を感じさせない大きな声が聞こえてきた。きっと、バンドのパフォーマンスがそれを引き出したのだろう。もっと多くの人に見てもらいたかった。それが残念でならない。

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