電気グルーヴ
コンニチハ電気グルーヴデス
グリーンステージのヘッドライナー前に登場するのは電気グルーヴだ。例年に比べて空いていたグリーンステージにも、続々と人が集まってくる。定刻ちょうどに、石野卓球とピエール瀧がお揃いの25周年Tシャツを着て登場!「Hello!Mr.Monkey Magic」でスタートし、会場は早くも大きな手拍子が起こる。最初にまず感じたのは、とにかく音がでかい。「ドスン、ドスン、ドスン、ドスン」と低音のリズムの一発一発が身体に衝撃波を与える。「コンニチハ電気グルーヴデス」という文字がスクリーンにアップされ、観客は待っていましたと言わんばかりに大きな歓声でこたえる。続く“SHAME”では瀧がおなじみのカマキリポーズを披露。いつもの独特なダンスを踊りながら、パンチなどのポーズを次々と決めていく。replique montres bonne普通の人がすると何でもないポーズでも、瀧がやるとかっこ良く絵になる。その後も“Shameful”、“Zoo Desire”と曲が続き、グリーンステージはますますヒートアップしていく。
セットは、白い階段の中央にDJボックスがあるというシンプルなステージだったが、照明とプロジェクションマッピングを使った演出が素晴らしく、見ているだけでテンションが上がっていく。スクリーンに映し出される映像も、曲ごとに手が込んでいる。
中盤からは、“ガリガリ君”、“FLASHBACK DISCO”、“あすなろサンシャイン” 、“Shangri-La”とおなじみの曲が続いていく。卓球がDJブースから出て瀧のそばにやってくると、二人が息のあったヴォーカルの掛け合いを見せる。“N.O.”ではステージ中央で、瀧が祈るポーズでマイクを上に向けると、卓球がアゴゴでイントロのリズムを楽しそうに刻む。二人のやり取りを見ているだけでワクワクしてくるから不思議だ。卓球がステージ前で歌い、代わりに瀧はDJブースに入ってノリノリの様子だ。そして、瀧が一旦ステージを離れ、富士山色に塗ったカラーコーンを頭と両手につけて登場。期待を裏切る軽装の格好に会場は笑顔に包まれる。「お待たせしました〜!」という卓球の合図から、“富士山”のイントロが始まる。瀧が富士山衣装でステージ中央に立ち、「2006年から8年!まだやっておりま〜す!!」と叫び、“富士山”が始まった。「富士山!富士山!」とおなじみの大合唱が始まり、途中で「フジロック!repliche orologi esattiフジロック!」に変わっていく。「富士山」の大合唱を何回叫んだのかわからないくらい続けた後、文字通り完全燃焼でライヴは幕を閉じた。
思えば、2006年もグリーンステージのヘッドライナー前だった。あの時は久しぶりのライヴにも関わらず最高のパフォーマンスだったわけだが、ステージ前方を中心にヘッドライナー待ちの観客が多く、電気グルーヴのファンとしては何ともいえない居心地の悪さというか、独特のアウェー感を覚えた人が多かったのではないだろうか。しかし、今回は見事に会場が一体となり、主役は間違いなく電気グルーヴだったのだ!
posted on 2014.7.25 19:20
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