JOHNSONS MOTORCAR
国産の外車、快走!
大盛況だったナラシラトのライブ終演後、ある程度人は減ったもののまだまだ踊り足りないフジロッカーが少なからずステージ前に残っていた。メンバーが出てきて各自で楽器のチューニングを行っていた。特にバンドの中心人物のマーティンが出てくると大きな歓声が上がった。チューニング終了後、一旦メンバーが下がりステージ前の看板の出演者名が書かれた紙がめくられるとなぜか名前が「ジェイソンズ・モーターカー」と微妙に誤った表記となっていて、それを見た観客の間で笑いが起こった。
そしてSEが流れてメンバーが再び登場しライブがスタートした。音はアイリッシュ・トラッドを取り入れた男気溢れるロックで、深夜になってもまだまだ元気なフジロッカーは一気にテンションが上って大いに盛り上がった。そしてドラムの女性が前に出てきてもっと盛り上がって!と言わんばかりにドラムスティックで拍手を求めていた。そして、曲の間のメンバー間のMCの掛け合いも見どころのひとつだった。息もピッタリでまるで漫才コンビの掛け合いを見ているようだった。
そんなお祭りモードから一転、突然「戦争止めようと思わない?」という言葉から今も世界各地で戦争が起こっている状況を嘆き、日本にはそうなって欲しくない、そんな切実な思いを語った。そして次の曲は戦争を止めようよというテーマの曲で、そういうモードになって欲しかったと説明を加えて演奏を始めた。この時はそれまで歓声を上げ踊っていた人たちも静かに曲を聴いていた。
その後は「まだまだ踊れますか?」の合図のもと再びお祭りモードに戻り観客を盛り上げる。そしてマーティンの盟友でもあるオーヴァーグラウンド・アコースティック・アンダーグラウンドで出演したTOSHI-LOWが出てくると、大きな歓声が上がった。3.11以降の日本の情勢に対する怒りを語り、そして原発事故が起こったあとも日本に残り震災復興支援に尽力してくれたメンバー達に対し、「見かけは外人だけど、心の中は日本人だから。」と盟友を称えた。そんな彼らのことをTOSHI-LOWは「国産の外車」とも言っていた。とても上手いキャッチフレーズだと思った。
TOSHI-LOWが下がった後も高いテンションのままライブは終了。しかし熱心なアンコールに応えてメンバーが登場し一曲演奏し大盛況のなかライブは終了した。それでも更にアンコールをするフジロッカーのタフさに驚かされた一幕だった。
posted on 2014.7.27 01:00
SAME CATEGORY
-
山本精一+勝井祐二+沼澤尚+内田直之
posted on 2014.7.26 16:30
-
ARTIFACT OF INSTANT
凄まじいまでの勢い
posted on 2014.7.25 23:00
-
THE BERMONDSEY JOYRIDERS
これぞ不良親父のロックンロール!
posted on 2014.7.25 11:30
-
the band apart
神セトリ実現。7年ぶりの帰還
posted on 2014.7.26 13:55
-
ERI KONISHI PIANO TRIO
苗場食堂を踊らせるピアノ
posted on 2014.7.25 20:10
-
OZOMATLI
オゾの祭りはCan't Stop !
posted on 2014.7.27 11:00