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7/25 FRIRED MARQUEE

THE BERMONDSEY JOYRIDERS

これぞ不良親父のロックンロール!

1年間待ちに待った今年のフジロックもいよいよ開幕!記念すべきレッドマーキーの1発目を務めるのは、英国からの刺客、The Bermondsey Joyriders(ザ・バーモンジー・ジョイライダース)だ。このバンドは、’77パンクバンドの雄、チェルシーの元メンバーやジョー・ストラマーやジョニー・サンダースといったパンクレジェンズのバックを支えた百戦錬磨の猛者たちで結成された。開演前にかなり時間をかけ、入念にサウンドチェックをしていたところを見るに、真面目で職人的なバンドであることがうかがえるというもの。

まだ最初のステージだからか、かなり客入りが少ない。だが一発目に対する期待で、開演前にもかかわらずものすごい熱気がレッドマーキーを包んでいた。開演予定時刻よりも少し早めにバンドメンバーが余裕を漂わせながらゆったりとステージに登場。フロントマンのGary Lamminの年甲斐もないと言えるスパンコールをバリバリにきかせたキラキラジャケットに思わずしびれてしまう。バンドの登場にテンガロンハットをかぶった、いかにもなロックな出で立ちのオーディエンスが一際大きな歓声を上げた。それにしても、ステージ中央にドーンと掲げられたイギリスの地下鉄のサインを模したバンドサインもそうだが、GaryもベースのMartin Staceyもタータンチェックのパンツできめていて、フロム・UKっぷりをこれでもかとアピールしてくる。自分たちのバックボーンであるUK文化に対する信頼とプライドが伝わってくるのだ。

「Alright!!」とGaryがスライドギターをかきならせば、一瞬にして場はこの愛すべき不良親父達による”ワルノリ”ロックンロール天国と化した。ジョニー・サンダースに捧げたシングル曲”JOHNNY THUNDERS Was a Human Being”の腰にくるリフ(エアロスミスの”Chip Away With The Stone”みたいなリフだ)を刻めば、オーディエンスも上下に揺れて楽しくリズムをとる。後ろを振り返れば、ステージの熱気が外まで拡散してか閑散としていた後方も徐々に埋まりつつあるではないか。”Rock ‘n’ Roll Demon”をはさんで、Garyはジョニー・サンダースの愛用ギターの黄色のギブソン・レスポール・ジュニアに持ち替え、”JOHNNY THUNDERS Was a Human Being”をベースとドラムのビートメインで再演し、オーディエンスにハンドクラップとコール・アンド・レスポンスを求める。もちろんオーディンスはそれに手を振り上げ、満面の笑顔で応えるのだ。

個人的な本セットのハイライトは、ストーンズの真のリーダーはブライアン・ジョーンズだ!とロックする”Brian Jones (The Real True Leader of The Rolling Stones)”だ。AC/DCも腰を抜かす縦ノリロックンロールがたまらない。彼らを知らないであろう多くのオーディエンスも喜々とあらん限りにダンスしている。これこそ1年間待ちわびたフジロックの光景だ!バンドメンバーにもそれが存分に伝わったようで、終了後もしばらくステージに残り、笑顔で感謝の意を示していた。

のっけから、熟練のロック親父たちはその熱いパンク魂でレッドマーキーを大いに沸かせた。これを引き継ぐのはSHANKだ!必ずやこの沸騰状態をキープし続けてくれることだろう。

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