LONE
出力される白昼夢のような音像
フジロック最終日の深夜過ぎ。まだまだここレッドマーキーは眠らない、フジロッカーズを眠らせない。
最終日に繰り広げられるダンス・パーティー、SUNDAY SESSIONの3番手を務めるマット・カトラーがDJを引き連れ、ステージに登場した。
流麗なシンセの音が会場にこだまし、白昼夢のような音像を描き出す。バックの映像もめちゃめちゃサイケデリックだ。そのまま”Cloud 909″を投下し、熱いビートをバシバシフロアに飛ばすのだ。C-Systemの”Get Up”のミックスを挿入し、フロアを90年代初頭さながらのレイヴ空間へと誘うのだ。
JTCの”Escalator To Sorga”で宇宙空間を漂うような質感を入れたかと思うと、”Lying In The Reeds”で更にディープな異空間へと飛ばす。PCがダウンし、一瞬バック映像が消えるトラブルが起きたが、フロアのダンスが途切れることはない。
“Approaching Rainbow”の出だしで、マットがフロアにハンドクラップと左右にウェイヴを求める。続いて夏のアンセム、”Airgrow Fires”が投下された。ぶっといビートが襲いかかってくる。Pitchforkの「Best New Track」を獲得した曲だ。海岸に寄せては返す映像が音像とよくマッチしている。揺らめくキノコの映像も実にやばい。色んな意味で。
“Pineapple Crush”~”Angel Brain”で更にフロアにダンスの台風を呼び込み、続く”Earth’s Lung”の激しいビートをバシバシ飛ばし、クライマックスへ向けてテンションを上げていく。一旦音が鳴り止み、出力されたマシーンドラムとのコラボ曲”As A Child”から”2 Is 8″へつなげセットで締め括った。
お次はSeihoが登場だ!集え、パーティー・ピープル!!