超絶変態プログレバンド
さあ!はじまったフジロック本番。オレンジコートの一発目はNATSUMENの登場だ。
とその前に他のステージもそうだったように東日本大震災および、原発被害者のために10秒間の黙祷が行われた。
そして始まったライブ。序盤からテンションがはんぱじゃないメンバーに呼応するように、朝一番のためか少なかったお客さんもどんどんオレンジコートに集まりだした。しかし僕だけだろうか、2曲目のNewsummerboyのイントロが流れた瞬間、涙が出そうになったのだ。自分でもわからないがお客さんとの一体感か、それともフジロックにとうとう来たな!という実感からなのか。いやいやこれは彼らのライブがそう思わせてるに違いない。だって本当によかったんだもの。とても楽しそうに演奏する彼らを見ているとこっちまで笑顔になってくる。
後半に演奏したseptemujinaでは超絶ユニゾンとでも言おうか。一体どこで拍をとっていいのかわからないが彼らはぴったりと息を合わせて演奏するのだ。変拍子の曲が多いが体が自然にリズムを刻む、AxSxEのギターがズバズバ突き刺さる、リズム隊が変態!!そしてホーンセクションは確実にメロディラインを、そのホーンセクションを指揮るホインがかわいい!! とても心地の良いバンドだと僕ば思う。2年の活動休止を経て2011年、5年振りとなるアルバムを夏の終わりにリリースする予定。かなり期待して良いだろう。
文:丸山亮平
写真:佐俣美幸