AFRICAN HEAD CHARGE

Orange Court | 2011/07/29 17:20 UP
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雨上がりの泥沼に「や“ま”~~~ん!」

  小雨降る白昼のグリーンステージで炸裂したMANU CHAOに気合いを注入され、意気揚々とオレンジコートへ向かう。道すがら通過したホワイトステージで演奏するサケロックを横目で見ながら、トロンボーンのハマケンが「グータンヌーボ」に出てたな…と、何故か優香ちゃんの顔が頭をかすめる。

 そして到着したオレンジコートは泥だらけ、と言うか沼!そんなズブズブの足場に微塵も動揺せず、裸足で踊る優香ちゃん似のギャルにキュンキュンする。フジロックでは、人を見ることも楽しみの一つだ。

 思い思いエンジョイする底なしのパーティーピーポーのパワーが晴らせた空へと向けて、AFRICAN HEAD CHARGEの音塊はズブズブとサイケデリックにあがっていく。スピリチュアルリーダーBonjo I御大は「や“ま”~ん!!」「じゃー、らーすたふぁーらーい!」と、ぶっとい掛け声を繰り返しながらパーカッションを叩き、その度にオーディエンスは全力で呼応する。

 ステージ上のメンバーは御大に加えてギター、ベース、ドラム、パーカッションと、みんなを優しい表情で見守る直立不動のラスタおじいちゃんで合計6人。熟練のプレイは非常にクリアな音像で、特にベースの低音の抜けが凄い。「もしや…」と思わずのけぞりながらPAテントを覗き込めば、2005年の来日公演を収録したアルバム『Live in Japan』のフォーメーションのとおり内田直之さんが職人技のDUB MIXをしていらっしゃった。

 『Live in Japan』にも収録された”Rasta Don’t Fear”から雪崩れ込んだ最後の曲では、ナイヤビンギ的なリズムにギターがリンガラメロディーを奏で、アフリカとジャマイカが幸せな融合を果たし、雨の上がった苗場の山奥に大いなるポジティブ・ヴァイブレーションが降り注いだ。


写真:佐俣美幸
文:伊部勝俊
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