雨の中の熱演、再び
去年、3年ぶりにニュー・アルバムをリリースしたJIMMY EAT WORLD。今年の3月に行われる来日ツアーは延期になってしまったけれど、来てくれました、フジロック!
初日のグリーンステージは、後は彼らからARCTIC MONKEYS、COLD PLAYへと続く怒涛の流れに入り始めていた。ベースのリックが小走りにステージに走りこんで見せると、次々にメンバーが現れる。リラックスした登場から一転、一曲目からいきなり"Bleed American"! 沼と化した地面をものともせず、みるみるうちにステージ前へとお客さんが吸い寄せられて行く。さすがライブバンド! キモを心得ているなぁ。
ボーカルのジムは心なしかスリムになっていて(失礼!)、声もギターもとにかくパワフル! かつメロディアス! たくましいバンドの雄姿に、スタンドエリアの端の方まで熱烈なコブシが上がっている。ラストのとどめの一曲"sweetness"が終わると、ジムがステージから降りてきて、「へェーイ!」と言わんばかりに最前のお客さんと端から端までハイタッチをしてくれていた。他のメンバーもデジカメでお客さんを記念撮影していたり、ピックを投げてくれたり(シュリケン! だそうで)、大サービスの嵐だった。
2009年にフジに来てくれた時も、グリーンステージには雨が降っていた。でも、あの時も、そして今年も、キモチのこもりまくった演奏を見せてくれた彼ら。ありがとう! また来てね!(また雨だったりして)
写真:中島たくみ
文章:小田葉子