2005年ホワイトステージ、2007年ホワイトステージ、からの2011年グリーンステージ初出演! フジロックが決まった後のライブで、「今年呼ばれなかったら、苗場に楽器を持ち込むつもりだった」との発言もあり(笑)、満を持しての一発目は、ブガルー超特急! 予想通り、頭からぶっ放してきた。もちろんフジロッカーもそれに応える気合いは準備万端!そして、「今日もいつも通りやります」、という言葉通り2曲目くらいで早速JxJxが客席へダイブ! グリーンのステージからアリーナは「遠いよ」とJxJxが感想を言う(笑)。でもこれでステージとアリーナの距離をつかんでくれたはず。次回のフジロック(強い希望)は、そこからの、さらに、な展開を期待。
そして今回、記念すべきグリーン初登場のフジロックにて伝説ができた。今年は木曜の前夜祭から雨続き。雨が上がると期待された日曜も朝から雨。だが、ユアソンマジックで、ついに太陽が姿を現したのだ。しかもちょうどTHE LOVE SONGという絶妙なタイミング。今の大変な日本の状況を励ます意を込めて演奏した曲だけに、グッとくるものがある。
わずか1時間という、とっても短すぎる時間だったけど、B.A.N.D.やSUPER SOUL MEETIN’で、こちらもいつも通りプラス、フジロック仕様のテンションでワーワーと笑顔になれたこと、そして苗場の大空の下、一緒にいつもの「ワン・ツー!」で踊って締めることができたことは、本当に楽しい思い出になった。最後、メンバー全員でのパーカッションによるジャムセッションは、まるでグリーンにストーンドサークルが出現したのかと思うほど。2004年に初めて彼らを見た時から思っているけど、やっぱりユアソンはライブバンドなんだと、改めて強く感じるステージだった。
天気だけでなく、フジロッカーの心も晴れにしてくれたユアソン。フジロック最終日、最高の幕開けをありがとう!
文:近藤英梨子
写真:前田博史