UKスカレジェンドは朝もお盛ん
今年の楽しみのひとつとして数えられているTHE SPECIALSから、煽りとリズムギター担当のLYNVAL GOLDINGが登場した。本人が回すのかとおもっていたら、DON LETTSに似たお方がスピンし、その曲たちはといえば、THE SPECIALSのナンバーが立て続け。自分の曲はアクセントとして、1曲程度にするという暗黙のルールをぶっちぎるあたり、やはり根っこはミュージシャンなのだろう。
もちろん、オーセンティックと呼ばれるオリジナルよりもパンクによったスカだ。ルーディたちのモンキーダンスも、激しいものとなっていた。
ひょっとすると、彼なりの、ジェリーがいた時代への想いがあったのではないだろうか。翌日のステージ上に、「2トーン」の精神そのものといえる、ジェリー・ダマーズがいないのはわかりきっているのだから。
自前の曲のあとは”Jamaica Ska”など、彼らが影響を受けたレジェンドの名曲たちが投下され、だんだんと夜が開けていったのだった。
写真:中島たくみ 文:西野太生輝