色とりどりのかわいい布製品やかばん、アクセサリーなどの雑貨がならんだこちらのブース。これらは、インドのカルカッタ地方で生活する貧困層の人々が、ひとつひとつ手作業で作ったものです。
その活動の始まりは、イギリス人のジャック医師がカルカッタ地方で始めた、貧困に苦しむ人々のための無料医療サービスだったそう。しかし、活動を行なっていくうちに、このまま無料で医療を施すだけでは、この先何も変わっていかないのではないか。収入を得て、生活していけるようにするためには、なにか手に職をつけることが必要なのではないか。このような考えから、医療活動に加え、雇用機会を生み出すための、職業訓練や教育の場を提供する活動が始まったそうです。
その職業訓練の一環として製作されたのものが、こちらのブースに並ぶ雑貨。これらはフェアトレード商品として販売され、その売上げは、現地の病院の維持費として活用されます。現地での1ヶ月の薬代は、日本円にして約105円。私たちの少しの気持ちで、現地の多くの人を助けることが出来るのですね。
刺繍も編み物も縫い目も、全てが手作り。機械で作られたものとは違い、ちょっと縫製がいびつだったり、揃っていなかったりするところにまた、作った人の顔がみえ、あたたかい気持ちになるものばかり。「フジロックに来るお客さんにも、まずはかわいいと手に取ってもらうことから、この現状と活動を知るきっかけになってもらえれば」とのことで、取材時も、かわいい雑貨に惹かれブースを訪れる女性がお話をうかがっていました。こども店長も一生懸命お手伝い中です。
http://www.calcuttarescue.org/
fujirockers.org