「フジロックで、好きな漫画家の紙を変えてみませんか?」
今年のアシードジャパンブースのテーマは、フジロックのお客さんが興味を持ちやすい、身近で楽しい漫画を切り口に、森林について考えていこうというもの。実際に全世界で4億部以上の売上げとなる「ハリーポッター」の紙は、紙の消費がもたらす森林への影響をNGOが出版社へ伝え、活動を応援したことで、樹種、伐採間隔、原産地などの一定の基準を満たした再生紙で作られることに変わったそうです。そしてあとがきには「もしこの本を純パルプ原料の紙で作っていたら、約4万本もの樹木が消費されていたと」のメッセージが添えられていたとのこと。
しかし、紙は永久に再利用出来るわけではなく、古紙の使用は次善策のひとつ。紙の消費がもたらす森林問題の根本的解決にはなりません。そこで、注目となるのがFSC森林認証。環境、社会、経済的側面などを評価した基準に基づき、適切に管理された森林を認証する制度で、この認証を受けた森が増えることで、森林破壊や劣化を招くことなく、木材や紙を継続的に利用していくことができるそうです。
私たちが普段読んでいる漫画の紙を、このFSC森林認証をうけた森から作られた紙に変えていってもらえないか。ブースには、「ONE PIECE」や「ちはやふる」「テルマエロマエ」などの人気漫画作品が置かれ、お客さんはその中から好きな作品を選び、マンガ作者宛のハガキにメッセージを記入。その集まったハガキはフジロック終了後、作者ごとにまとめられ出版社へと送られるそうです。私たちが手に取る漫画の紙が変わる日も、そう遠くないかもしれません。
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fujirockers.org