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7/26 SATRED MARQUEE

THE THREE O’CLOCK

祝!再結成!!初来日!!!

6月中旬、第9弾アーティストにて、信じられないバンドが発表された。なんと、「ペイズリー・アンダーグラウンド」と呼ばれる80年代米西海岸のガレージ/サイケシーンで活躍し、その後解散。昨年再結成し話題を呼んでいる、THE THREE O’CLOCKがフジロックで初来日するのだ。その発表に驚き、歓喜に沸いた人も少なくはないはずだ。
クラブでごくたまに流れる、知る人ぞ知るバンド、という印象を強く持っていたが、まさかライブを見ることの出来る日が来るなんて…。

80年代に活躍したバンド。恐らく、集まるお客さんも比較的年配の方が多いのでは?と予想していたが、若い方の姿もチラホラ。出演時間が近づくと共に空っぽだったレッド・マーキーが伝説のバンドを一目見ようとするフジロッカー達で埋まっていく。

登場と同時に、「待ってました!」と言わんばかりの温かな拍手で迎えられた、スリー・オクロック。キーボードのアダムの頭に結ばれたねじりはちまきが可愛らしい。

” Stupid Einstein”、” Jetfighter”、”On My Own”と初期の名曲は続く。若干テンポが遅くなっている点は気になったが、「本当に20年以上振りに再結成されたのか?」と疑わしくなるような、ブランクを感じさせない演奏。際立つギターリフにキーボード、それに寄り添うように歌われるきれいなコーラスがたまらない。ベース・ボーカルのマイケル・クエシオの喉の奥から絞り出すような甘い声は未だ健在し、今この場所、この瞬間だけは80年代のロサンゼルスにタイムスリップしてしまったかのような錯覚すら起こした。

最後の最後には、The Beatlesの“Tomorrow Never knows”をカヴァー。伝説のバンドが伝説の曲を演奏、という貴重な瞬間に会場も大盛り上がり。手拍子や腕をテントに向かって高く上げ、笑顔でステージを見守る。ダイナミックで頼もしいドラム、心地の良い浮遊感漂うギターに身も心も揺られて気持ちがいい。最前列にいた女の子を手招きでステージにあげ、セッション!演奏後、抱き合い、喜び合うギターのルイスと女の子。その堂々とした誇らしげな姿は見事なものだった!
炎天下の昼間から白昼夢のようにキラキラした曲かと思えばサイケデリックな曲調に。予想だにしなかったカヴァー。再結成にして初来日。未だ衰えを知らず、心に響く演奏は期待以上のものであった。

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