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7/25 FRIPYRAMID GARDEN

GOCOO+GoRo

一番大地を感じられる場所

ステージ前では椅子を並べたり芝生に寝転がったり、はたまたブランコをこいだりしている人たちがいて緩やかな空気が流れている。ここピラミッドガーデンはフジロックの中でも一番と言っていいほど時間がゆっくりと流れるエリアで、思わずフジロックに来ていることを忘れてしまうほどだ。そこにGocooのメンバーが一人、また一人とステージに現れて音を積み重ねていく。

Gocooは女性を中心とした和太鼓のグループだ。和太鼓といってもいわゆる夏祭りでよく見るような横向きの太鼓ではなく、ボンゴやコンガのように垂直に立っているものがステージにずらりと並んでいて、それを10人以上のメンバーで打ち鳴らすのである。太鼓に向かってメンバーがバチが振り下ろされると、雷のような、地響きのような音が会場を包む。和太鼓のどっしりとしたリズムにディジュリドゥのGoRoが加わると、音は一気にダンサブルになり先ほどまでくつろいでいた人がステージ前方に吸い寄せられて気持ちよさそうに体を揺らす。

掛け声とともに髪を振り乱し、終始笑顔で飛び跳ねながら太鼓を叩くメンバーにこちらも笑顔になってしまう。和太鼓とディジュリドゥの音は空気を振動させ、地面を伝わってピラミッドガーデンの緑へと吸い込まれていく。リーダーのKAOLYが「フジロックの中で一番大地を感じられる場所」と言うのも納得だ。穏やかな空気を破壊することなく刺激を与えてくれるGocooとGoRoの音は、きっと見ている人にエネルギーを与えてくれたに違いない。

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