Blueside of lonesome with Ozaki Brothers
木道亭を優しく吹き抜けるブルーグラス
小雨が降り続く木道亭に「ヤッホー」と登場したのは、ブルーサイド・オブ・ロンサムの6人。女性ヴォーカル、アコースティックギター、フィドル、マンドリン、バンジョー、ウッドベースという編成で、素朴で味わい深いブルーグラス・ミュージックを降り注いでいく。木道亭いっぱいに集まったオーディエンスも、丸太に腰掛けながら歓声を送ったり、体を揺らしたりして彼らの演奏に聴き入っている。
3人が優しいハーモニーを響かせた”My Oklahoma”に続き、「じゃあここで尾崎さんというおじいちゃんを呼んでみましょう」と日本のブルーグラスの草分けである、御年81歳と83歳の尾崎ブラザースをステージに迎える。お二人は揃いの衣装に身を包み颯爽と登場。「80歳を超えたら声が出ませんが、一生懸命がんばります」と小気味いいヒルビリーを奏でていく。そんな尾崎ブラザースの熱演に、フジロッカーが沸かないわけがない。木道亭からは大きな手拍子と歓声が上がり、温かい一体感が生まれていった。
「日本のカントリー・ミュージックの御本尊」(早川流吉)だという尾崎ブラザースが3曲を演奏しステージを去ると、ラストは再びブルーサイド・オブ・ロンサムの6人で爽やかなコーラスとアンサンブル響かせる。昼下がりの木道亭に吹き抜ける風のように、優しく爽快なライブだった。
posted on 2014.7.27 12:50
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