SOIL&”PIMP”SESSIONS
ジャズ界の異端児、フジロッカーを問答無用で楽しませる!
昼間のホワイトステージは快晴。日も射していて結構暑い。ホワイトには、ソイル・アンド・ピンプ・セッションズのファンに、ロバート・グラスパー待ちのファン、そしてベビーメタル待ちファン、あらゆるタイプのリスナーが集まっている。
「フジロック!カモン!メイク・サム・ノーーーイズ!!」 アジテーターである社長の煽りMC、そして、タブゾンビのトランペットと元晴のソプラノサックスによるファンファーレから始まった“Fuller Love”!
爆音で鳴らすジャズ。聞く側の体に、ねじり込むように上がる爆音。みどりんの前のめりに打ち込まれるドラミング。丈青のオルタナティブでアクロバティックなピアノ。秋田ゴールドマンの爆音ジャズを支えるベースグルーヴ。タブゾンビのエモーショナルなトランペットに、元晴のヴァイヴスが感じられるサックス。この黄金バランスで奏でられる規格外のジャズが、彼らのデスジャズである。
「この時間ここに立つ僕らができること、僕らと皆が一緒に作れるもの。それがセッションです。みんなは手拍子で、僕らは楽器で、ステージとオーディエンスの境目はあるけれど、心の境目は一切ありません!」当然この日初めて彼らのパフォーマンスを見るお客さんがいる中で、社長のMCはどう見てどう楽しんだらいいのか、一見には当然分からない部分を、埋めてくれる。要所に入るコール・アンド・レスポンスやオーディエンス参加型のアクションなども楽しさを倍増させる。
「みんな踊ったらいいじゃない。みんなで騒いだらいいじゃない。せっかくここに居るんだからさ、みんなでフジロックに来てるんだからさ。みんなで踊ろうよ!そして歌おうよ!じゃあ。こんなのどう?」の問いかけから始まる、「ラーラーラーララララーラー♪」の大合唱。
ものすごく分かりやすいし、シンプルに楽しい!このステージを見ていて、彼らが海外でも引く手数多な理由が分かった気がした。
【セットリスト】
Fuller Love
BLACK MILK
閃く刃
表nothin’ 裏girl
POP KORN
Spartacus Love Theme
Fantastic Planet
SUMMER GODDES
SATSURIKU ニューウェイブ