レッチリがはじまって間もないころ、苗場食堂にはくいしんぼうヒップホッパー・DJみそしるとMCごはんが登場！「みんな、いいの？まだ、間に合うんじゃないの…？」と心配そうな声で観客に確認をしておきつつも、「みなさんこんばんは！レッド・ホット・チリ・ペッパーズです！」とお茶目な発言に会場は大盛り上がり。さっそくみんな大好きご飯のお供、“きゅうりのキューちゃん”がスタート。大きな身振り手振りと飾らない歌声。クスッと笑えるリリックも多くて、観客の笑顔を誘う。たとえば“凍狂まんじゅう”のコール&レスポンスは、「せい、ろー！」せいろを手に持ち、こちらにマイクを向けてくる姿、とってもかわいい！

途中挟まれる定番コーナーでは、苦手な食べ物を相談するというもの。たまたま近くにいたちびっ子2人に声をかけると、梅干しとピーマンが嫌いなご様子。みそしるちゃんの説得や観客の大人からのアドバイスを経て、見事解決。ちなみに人参が嫌いな人は、甘い人参から徐々にならしていく「味のグラデーション」がオススメとのこと。

そしてここからの豪華さは、ベストアクト級！今月27日に発売されるアルバムより新曲を披露していく。ハンバーガーづくりが題材の“ママのバーガー”、“あいつうまそう”は電気グルーヴの“N.O.“をサンプリングした今日だけのアレンジ！「電気グルーヴには内緒だよ」って言われちゃったけど、ここに書いてもいいよね…？！

極め付けは“夏とセンパイなんです”！この曲はかせきさいだぁ“じゃっ夏なんで”のアンサーソング。まだ付き合っていない関係の先輩と帰り道、いっしょにセブンティーンアイスを食べる歌。甘酸っぱい恋の行方を追いながら、メロウなサウンドに切ない気持ちでいっぱいになる。

最後はあの大名曲をもじった“あの素晴しい味をもう一度”でごちそうさま！コール&レスポンスの声の大きさや、手を挙げたりなど観客の反応はとてもダイレクト。はじめてのひともそうじゃない人も胃袋をガッチリ掴まれたステージだったと思う。ああ、いろいろな食べ物出てきたけど、家に帰ったらなに食べようかな。周囲の観客も「なんか腹減ったね」といいながら去っていったのが印象的だった。