踊る!ディスコ室町
腰で踊れ!ファンクの最前線、ここにあり!
20年目のフジロック!そんな記念すべき年のルーキー・ア・ゴーゴーのトップバッターを務めるのは、踊る!ディスコ室町だ。
まずは、先日リリースされたばかりの『新しいNEWネオ室町』から、リードトラックである”ODORUYO~NI”を披露。ご機嫌でハッピー全開なメロディーに合わせて歌られる「踊るように生きてば超最高!音の鳴るこの場は超うっせえ!」と歌う、ミキクワカド(Vo)。平成生まれなのか疑いたくなるほど太く、安定している。そんな歌詞と心地よい音を聴かされ、踊り出さないはずがない!観客達の体も自然と揺れる。クマ山セイタ(Gt)とまこまこまこっちゃん(Gt)が、互いに競い合うように弾かれるギターソロ。鍛え抜かれた各々のセンスが、苗場の夜を一層熱いものにする。
ふざけたバンド名とは裏腹に、王道でありつつも更に進化した新しいファンクの姿を見せつける、踊る!ディスコ室町。観客への第一印象はばっちり。モチヅキ・タンバリン・シャンシャン(Tamb)が、頭を思い切り動かしながら力強くタンバリンを叩き、観客達のクラップ&ハンズを煽る。”HAのキヌぬがせ”、”嘘800”と、ついつい踊り出したくなってしまいたくなる疾走感を感じさせるサウンド。ステージを自由に動き回るミキクワカドと掛け合うギター。フロントの4人が好き勝手できるのも、ツマリツムラ(Ba)と伊藤おわる(Dr)の変態的でグル―ヴィーな音があってからこそ。
ツマリツムラのベースと共に「僕たちが一番初めに作った曲やって帰ります。」という一言で演奏の始まった”踊らないベイべ”では、最後の一曲にふさわしく、正統なファンクナンバー。たった30分で、会場をバンド名どおりのディスコにしてしまった、踊る!ディスコ室町。変態なサウンドにハマる日本語詞、癖になる声はいつまでも頭に残り、たった30分では物足りない!平均年齢23歳。常に新しいファンクのあり方を教えてくれる、彼らの姿には目が離せない。