YEARS & YEARS
極上エレクトロポップでレッドマーキー中が大合唱!
最終日レッドマーキーのトリを務めたのはUK発のエレクトロポップ・バンド、イヤーズ&イヤーズ。ステージ前に陣取る観客は圧倒的に女子が多く、平均身長が低いためにステージがとても見えやすい。ステージ上には後方にあるドラムセットを挟むように両側にシンセサイザーや機材が置かれ、真ん中にマイクスタンドが1本立っていた。開始時間が近づくと、待ちきれない観客から歓声が上がり始める。
ステージが暗転し、メンバーのエムレとマイキーが入ってきた。イントロがスタートすると、ステージ脇で歌い始めたオリーの歌声が響き渡り、大歓声が上がる。“Foundation”だ。ほぼアカペラ状態で歌いながらオリーが現れ、レッドマーキーが黄色い歓声に包まれた。圧倒的な女性ファンの多さを実感した瞬間だ。それもオリーがアイドル級のキュートなルックスなのだから無理もない。オリーはラインの入ったピンク色のセットアップに大きなウサギのリュックを背負って登場。そんな可愛らしい見た目と裏腹に安定した歌唱力を聴かせてくれる。「コンバンハ、フジローック!」とあいさつし、そのまま“ Shelter”へ。バックシンガー2人とドラマーが加わり、演奏に厚みが出る。顔に塗ったグリッターをキラキラさせながらオリーが熱唱すると、それに呼応するように観客は「Ooh」の部分を大合唱!のっけからすごい盛り上がりでイヤーズ&イヤーズのライヴが進行していった。
あまりの会場の熱気にウサギのリュックを外し、上着も脱いでタンクトップになるオリー。ツアーで披露し始めている新曲“See Me Now”や、オリーがピアノを弾きながら歌う感動的なバラード“Eyes Shut”、ケイティ・ペリーの“Dark Horse”とドレイクの“Hotline Bling”をマッシュアップしたカバーなど、聴きどころは満載。オリーが笑顔を見せるたびに歓声が上がる人気っぷりには笑ってしまったが、一方で観客が歌詞をばっちり覚えてシンガロングしていたのは嬉しい驚きだった。しょっちゅう大合唱が起こり、まるでイヤーズ&イヤーズのワンマンライヴに来たかのような盛り上がりだった。これにはオリーをはじめ、メンバーも感激していたように見えた。
最後に大ヒットした“Desire”“King”を立て続けに演奏し、キラキラしたエレクトロポップでレッドマーキーをこれでもかと盛り上げてライヴが終了した。“Desire”では出だしから大合唱となり、メンバーが顔を見合わせて笑顔になる場面も。全身を使って踊り歌うオリーの魅力も炸裂していたが、それ以上にキャッチーなメロディーとキラーチューンを生み出しまくるイヤーズ&イヤーズというバンドのポテンシャルの高さを見せつけたライヴだった。新作のリリースが待ちきれない。
セットリスト(原文のまま)
Foundation
Take Shelter
Shine(NORMAL)
Worship
Border
See Me Now
Eyes Shut
Darkhorse Bling
Ties
Gold
I Want to Love
Real
Desire(EXTENDED)
King(EXTENDED)