前夜祭も終わり本日から開幕したフジロック。レッド・マーキーでは11:30からのスタートになる。トップバッターはラッキー・テープス。高橋海（Vo,Key）田口恵人（Ba）高橋健介（Gt）の三人のユニット。7月6日にニューアルバム『Cigarette & Alcohol』を発売したばかりの彼らは一体どんなライブを見せるのか、それを楽しみにレッド・マーキーに向かう。
少し早めについてしまった。客の入りは3分の1くらい。SEもだいぶ消化されていよいよという頃には半分以上埋まって行った。

ラッキーテープス入場。メンバー三人は中央に横並び。その後ろを半円で囲む形にサポートメンバーが配置される。編成はトランペット、サックス、トロンボーン、ドラム、パーカッション、コーラス、バイオリンの7人。総勢10人がステージ上に立っていた。早速気持ちの良い音楽が流れだす。前にある隙間を埋めるように後ろから客が詰めてくる。やはり始まってしまえば埋まっていくものだ。
小気味の良い高橋健介のギターに、リズムを産む田口恵人のベース、そして透きとおるような高橋海の声、これがラッキー・テープス。しかしライブを見ているとさすがにサポートメンバーの活躍無しではこのサウンド、クオリティは保てないだろうというの感じた。
前半は各曲に誰かしらのソロパートがあって客を楽しませるのにとても良いアクセントになっていたのだがメインのメンバーだけではなくサポートにもソロがあったり、中でもホーンセクションのロボットダンスもあってとても興味を引くパフォーマンスをしていた。だが見ているこちらとしてはサポートメンバーという表現で良いのか悩む。チーム。とても良いチームだと感じたのでチームという呼び方の方がしっくりくる。チームとしての演奏力の高さ、そして楽しさが見ていてとても伝わってくる。客をゆったり横揺れにさせつつも魅せる部分もあり、強弱の引き出しもよくとても楽しめた。
少し残念に感じたのが、おそらくニューアルバムが出て間もないのが原因なのか、曲によっての盛り上がりの差が激しく感じられたことだ。”Touch!”などの既存の曲では大きな盛り上がりを見せいただけに、惜しいと感じてしまった。
しかしそれは決して『盛り上がっていなかった』ということではなく『上がり下がり激しかった』だけである。最後は四つ打ちからスタートしてクラップが始まりそのまま”TONIGHT!”へ。ライブも最高潮の盛り上がりを見せ、とても良い雰囲気の中、終演を迎えたのであった。

セットリスト（原文のまま）

1. All Session
2. 贅沢な罠
3. Mr.Robin
4. Touch!
5. レイディ・ブルース
6. 体温
7. パレード
8. TONIGHT!