The Illusive Man & Los lcarlos High Flying Circus
レッド・マーキーだけで見られる無重力空間!
例年以上に人が集まり、大盛り上がりの前夜祭。折り返し地点に突入したけれど、苗場の夜はまだまだこれから!
DJマメズカの陽気でアップテンポな曲に合わせてミラーボールがきらびやかに光る中、突然ライトが一斉に消され、暗闇に包まれるレッド・マーキー。
物々しい音楽と共に、2人の男の手によってステージ中央に運ばれた、大きな箱。さて、ここからこの箱にどんなことが起きるのか?そんな声が観客から聞こえてくるよう。
シガー・ロスの”Sæglópur”が流れたと思えば、箱の周囲に砂を撒き出す半裸の男。イリューシヴ・マンだ。この不思議な行動には果たしてどんな意味があるのだろうか。
まずは、軽く準備体操。箱には一切触れずに、ゆっくりと左右に移動させる。その次は、箱を宙に浮かせ上下、そして前後左右、自由自在に回転させるのだった。これだけでもどんなタネや仕掛けがあるのかわからないのに、不思議な力で箱を動かすだけでは終わらないのがイリューシヴ・マン!なんと、宙に浮いた箱の中から綺麗な女性が登場!優雅に手まで振ってくれている。
最後は、中に女性を入れたまま、上下を逆転させる大技を披露。このステージのみで行われた不思議な無重力状態には、観客から思わず歓声と拍手が湧き上がるのだった。
「コロンビア人のアラン。日本人のあらし君兄弟による、ロス・ルカリオス!」
先ほどの不可思議な雰囲気とうって変わって、はつらつとした女性の声と共に登場したロス・ルカリオス!体操選手のような衣装に身を包んだコロンビア人のアランと、小さな男の子あらし君。
椅子の上にアランが寝転がり、足の上でくるくると回転をするあらし君。時には片足に乗り、また時には空中に飛び上がり2回転をする。こちらも先ほどのイルシヴ・マンに負けじと無重力を感じさせる。8歳の男の子が見せる大技の数々に、会場中が大きく湧き上がる。演出なのか?はたまた本当に危うかったのか?時折バランスを崩すも持ち直し、笑顔を見せてくれる嵐君。成功する度に、ガッツポーズを作り「もっと褒めてよ!」と言わんばかりに観客の拍手を煽る姿はまだ幼く、可愛らしい。
お次は、世界でただ一人、あらし君しか出来ないという大技「空中連続二回転技」!BGMのドラムロールに合わせ、2人から緊張が伝わる。思わず会場からは、「あらしくーん!」という応援の声。アランの足の上で飛んで、跳ねて、そして空中で2回転!
これだけでも驚くべき光景なのに、フジロック20年目の出血大サービス。この日しか見られないスペシャルなパフォーマンスを見せてくれると言う。
黒い台は、アランとアラシ君の2人を乗せ、レッド・マーキーの天井に向かってどんどん高くなっていく。地上から20メートルもの高さで、なんと40回転!こんな光景、見たことない!会場からは大喝采が沸き起こる。大きな歓声と拍手に、満足げに笑うアランとあらし君。まるで、一足早くにオリンピックを見てしまったような、そんな光景だった!