EGO-WRAPPIN’
愛にあふれたライヴでフジロックと一緒に20周年をお祝い!
夕刻のホワイトステージに登場するのは、今年結成20周年を迎えたEgo-Wrappin’。20年という節目を迎えるところがフジロックと同じだ。2001年から数えて8回目のフジロック出演となるEgo-Wrappin’は、フジロックとともに歩んできたバンドと言ってもいいのかもしれない。ホワイトステージにはあふれんばかりの観客が集まって、中納良恵と森雅樹の登場を心待ちにしていた。
定刻になってバンドメンバーともに中納と森が颯爽と現れた。大歓声を浴びるなか、中納が「用意はいいかー?」とあおり、1曲目に演奏し出したのは「くちばしにチェリー」!初っぱなから盛り上がらないわけがないでしょう!陽気なスカのリズムに踊る観客たちでホワイト中が揺れているんじゃないかと思うほどだ。続けて“Brand New Day”を歌ったあと、中納が話し始めた。「フジロックは20回目ですね。ハッピー20!実はエゴラッピンも20周年なんです。ぼちぼちやってきたけど、今日こんな素晴らしい景色を見れて最高!」幸せそうに笑う彼女を大歓声が包んだ。
「フージーロック!」とコール&レスポンスで観客をさらに盛り上げ、“10万年後の君へ”“Sundance”へと続ける。ホワイトに集まった観客もすごいノリノリで中納のかけ声に応じ、とにかく踊りまくり。夕刻の苗場の肌寒さが吹っ飛ぶ盛り上がりだ。全身でリズムを取って踊り歌う中納、時折にかっこいいギターソロを聴かせる森に、息の合ったバンドの演奏。ステージからあふれ出す幸せヴァイブがあたたかくて気持ちよ過ぎる。新曲“human beat”ではファンキーに、“だるい”ではかっこいいジャズアレンジでEgo-Wrappin’節がさく裂。続けてパフォーマンスした“Go Action”で会場のボルテージはMAXに!ホワイト中がジャンプし、「楽しかったら音楽それでいいじゃん!」という中納のシャウトに大きな歓声が上がっていた。
曲終わりでメンバー紹介をすると、なんとライヴが終了。えっ本当に50分経った!?と思うほどあっという間だった。もちろんすぐにアンコールを求める声が上がり、中納と森が戻ってきた。アンコールにプレイしたのは“サニーサイドメロディー”。森がギター1本でアコースティックに演奏し、中納と一緒にホワイト中が大合唱してライヴをしめくくった。ホワイト一面で観客たちが両手を左右に振る光景は愛にあふれていて、涙を流した人も少なくなかったはず。それは本当に本当に幸せな光景だった。
セットリスト(原文のまま)
くちばしにチェリー
BRAND NEW DAY
10万年後の君へ
love scene
Sundance
human beat
だるい
GO ACTION
サニーサイドメロディー